犬とのマンション暮らしの始め方。マンションに向いている犬は?
こんにちは!PawMadeライターの川西です。
自己紹介記事「ビーグル犬とマンションで楽しく暮らす。こだわりは家に馴染むペットグッズ」でもお伝えした通り、我が家は中型犬であるビーグルのビリーとマンションで暮らしています。
マンション内では犬を飼っている方も多いのですが、ほとんどが小型犬。中型犬を飼っているのはほんの数人です。
我が家もビリーを飼う前にこんなことで悩んでいました。
- マンションで犬を飼うことが犬にとって幸せなのか?(遊べる広いお庭がないとかわいそうとか)
- マンションで飼える犬種は?
- 自分たちのライフスタイルと合うか?
きっと同じようなことで悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、マンション住まいでこれから犬を飼おうとしている方に向けて「犬とのマンション暮らしの始め方」をテーマに以下3つのことについてお届けします。
- まずはマンションの管理規約をチェック
- 自分にフィットする犬種選び
- マンション向いている犬種と向かない犬種
まずはマンションの管理規約をチェック
マンションで犬と暮らす上で、まず最初にチェックするのはお住まいのマンションの管理規約です。
ペット可は大前提ですが、どのマンションにも『飼えるペットの種類・頭数・大きさ』についてのルールがあります。
わたしが住んでいるマンションの場合、
- 犬・猫は2匹まで
- 体高40cm以内
という条件なので、犬を飼うことを考えるときに自然とサイズや犬種が絞られ、小型犬・中型犬までが飼える範囲内となりました。
中には大型犬を飼えるマンションもありますが物件数が少ないようです。
マンションによっては小型犬のみしか認められていなかったり、犬の体重の規定がある場合は、一般的な基準として10キロ以下とするマンションが多い印象です。
他にも犬を飼う場合は両隣の承認がいるとか、ペットが苦手な住民とトラブルにならないようなルールが決められていることが多いので、マンションでの犬との暮らしを楽しむためにも、規定はしっかり守りましょう。
自分にフィットする犬種選び
マンションの管理規約が問題なければ次は犬種選びです。
どんな犬種を選べばいいのか、私は次の3つのポイントで考えてました。
- 大きさ
- ライフスタイル
- 鳴き声
それぞれについて詳しくお伝えしたいと思います。
大きさ
犬にもいろんな大きさがありますよね。
その中からまずはどのくらいの大きさにするか考えると選びやすくなるかもしれません。
一般的に犬の大きさの基準はこちらです。
- 小型犬:10キロ未満
- 中型犬:25キロ未満
- 大型犬:25キロ以上
マンションで飼える条件は中型犬までが多いです。
そのため成犬で10キロ未満の小型犬、特に、トイプードルのような室内愛玩犬は5キロ未満なので最も飼いやすく、わたしが住んでいるマンション内でも飼っている方が多いです。
サイズを考えるときに、大事なポイントは「お住まいの階数」です。
ほとんどのマンションが、『ベランダ、エレベーター内、廊下といった共用部分でペットを歩かせてはいけない、移動のときは抱っこ、またはバッグやキャリーに入れること』とされています。
となると、マンションの上階に住んでいる方は、散歩の度に犬を1階まで運ばなければなりません。毎回バッグやキャリーに入れるとは限らないので、抱っこしてエレベーターに乗って1階まで降りるのに耐えられる重さの犬であるかを考えねばなりません。
逆に、1階にお住まいの方で専用庭がついていて、庭からそのまま外に出られるとか共用部分の移動時間が短い場合は犬の重さはさほど気になりません。
また、犬は10年以上生きることから、自分たちも+10歳、10年後も同じように散歩のたびに共用部分を抱っこして犬を運べるかも考えておいたほうが良いでしょう。
我が家は夫婦ともに40代で8階に住んでいます。
長めに見積もって(長生きして欲しいですし)15年くらいビリーが生きてくれることを想定して、50-60代になった自分たちでも運べる犬の大きさ・重さを意識しながら犬種を決めました。
(黙って運ばれるビリー)
(エレベーターでも大人しく、吠えません)
ビリーは現在13キロ弱、男の子なので大きく育つとは思っていましたが、想定よりは少し大きめですね。女性のわたしがギリギリ運べる重さです。(ただし、結構腰にくるので、もっと歳を重ねたときにちょっと心配)
ライフスタイル
自分や家族のライフスタイルに合った犬選びをすることも大切です。
犬の心身の健康のためにも、散歩や運動、さみしくないように遊んであげたり、コミュニケーションをとる時間も必要です。
家族の誰かが常に家にいるのか、共働きのご家庭は犬だけで留守番する時間がどれくらいあるのかも考えておきましょう。
あとは、車の有無。車があって犬を連れて、犬用の施設やドッグラン、アウトドアなどに頻繁に連れていけるなら運動量の多い犬種を飼うのも良いでしょう。
車が無いとか、自宅でのんびり過ごすのが好きというご家庭は、家の中をちょっと走るだけでも十分な小型犬のほうが向いているかもしれません。
ちなみに我が家はビリーを迎え入れた頃、夫婦共働きで帰りも遅く、日中の餌やりは自動給餌器にまかせ、見守りカメラを置きながら遠隔で日中のビリーの様子を気にしつつ仕事をし、散歩に連れていくのは帰宅して夜21時以降でした。
当時は、日中ずっと留守番をさせていることに罪悪感があったし、できれば日の光が出ている日中にお散歩してあげたいな、とか日中さみしさから吠えて近所迷惑になってないか心配な毎日でした。
(テーブルに登って得意ぶっているビリー。このあとわたしに怒られます笑)
ここ1年、わたしが在宅勤務になったのでビリーとほぼ1日中一緒にいられるようになりました。ビリーも心なしか安心しているような感じもありますし、主人も犬だけで留守番させることを心配することがなくなったので、今のような働き方に変えたことは我が家の犬との暮らしに大きなメリットでした。
(仕事中にちょっかいをかけにくるビリー)
鳴き声
マンションで犬と暮らす上で一番気になるのは、鳴き声ではないでしょうか。
吠える声が大きくて隣人やマンション住民とのトラブルは避けたいですよね。
警戒心が強いとか無駄吠えをするかどうかは犬の性格にもよりますが、ほとんど吠えない犬種、鳴き声の小さい小型犬がマンションでは飼いやすいでしょう。
逆にマンション向きでない犬種もいて、狩猟犬、牧羊犬、使役犬は比較的運動量が多く、パワーがあるので家の中で走り回ることから騒音に繋がったり、吠え声が大きかったりします。
マンション向いている犬種と向かない犬種
一般的にマンションに向いている犬種と向かない犬種はこちらです。
マンションに向いている犬種
- トイプードル、マルチーズ:3-4kg 毛が抜けにくい、吠えやすいが頭が良く、しつけしやすい
- ミニチュアシュナイザー:4-8kg 人懐っこく、飼い主への愛情が深くしつけしやすい
- キャバリア:5-8kg 人懐っこく、物静か、優しい性格で飼いやすい
- フレンチブルドック:8-15kg、穏やかで社交的、運動能力は高いが室内では比較的大人しい
マンション向きではない犬種
- ジャックラッセルテリア:小型ながらかなり活発
- ミニチュアダックス:キャンキャンと吠える声が大きい
- ビーグル:狩猟犬で吠え声が大きく特徴的で遠くまで響く
- 豆柴:個体差によるが、どれくらいの大きさになるか予想できない
どれもその通りだなと思うことがありますが、私はビーグルを選びました。
一般的にはマンションには向かない犬種に分類されていることが多いです。
マンションで犬を飼うときの注意点
ペット可であるマンションであっても、マンション向きの犬を飼っているとしても、気をつけなければならない注意点はありますよね。いくつかまとめてみたいと思います。
・ご近所さんへの配慮を忘れずに
ペット可と言っても、住民の皆さんすべての人がなんでも許してくれる、というわけではないですよね。犬の鳴き声や大きな音を立てる足音などが騒音となり、ご近所の方に迷惑をかけないように配慮が必要です。特に、深夜や早朝の騒音はトラブルにも繋がってしまうので、無駄吠えなどしないようにしつけが大切となります。また、犬の体臭やトイレのニオイなども気をつけなければなりません。清潔を保つように心がけましょう。
犬を飼い始めたときや、引っ越しの際などにお隣や下の階の方にご挨拶しておくのもおすすめです。
・壁や床に傷・ニオイ対策を
賃貸マンションの場合は退去時の修繕費が高額になることがあります。物件によっては、フロア全張り替え必須ということも。退去時の条件も確認しておくといいですね。壁や床には、傷やニオイがつかないよう日頃から気をつける必要があります。床にはマットやラグを敷いたり、剥がせる壁紙を貼ったり、工夫して傷がつくのを防ぐようにしましょう。また、犬のトイレ掃除をこまめにしたり、シャンプーをしてあげたりとニオイ対策も必要となります。
・共用部分は犬を抱っこする
エレベーターはもちろん、廊下などの共用部分では犬を抱っこして移動しましょう。これを規約としているマンションもあります。
また、マンションによっては犬を連れて乗れるエレベーターが決まっていることもあるので、事前に確認しましょう。
・ベランダでのトラブルに注意
犬をベランダに出した時のトラブルにも注意が必要です。ベランダに犬を出すことをそもそも禁止としているマンションもあるので、初めにしっかりと規約を確認しましょう。
やってしまいがちなのは、ベランダでのブラッシング。これはNG行為です。ブラッシングの際に抜けた毛がお隣や下の階に飛んでしまい、迷惑をかけてしまいます。
どんな時でも周りの人への配慮は忘れずに、犬とのマンション暮らしを楽しみたいですね!
今回は犬とのマンションでの暮らしについてご紹介しました。
では、「どうして我が家ではマンションで飼いづらいであろうビーグルを飼うことになったのか。」
こちらに関してはまた次回お伝えしたいと思います!
まずはここまでお読みいただき、ありがとうございました。
(マンションに不向きと言われるビーグルですが、3年一緒に暮らしています)