こんな所に?!猫の粗相に困った・・その原因と対処法とは?

 猫が決められたトイレの場所以外で排泄をしてしまうこと。いわゆる「粗相」といいます。猫はトイレの場所を比較的すぐに覚えてくれる動物ですが、びっくりする場所で粗相をしてしまうこともあるのです。

 例えば、猫が布団やカーペットに粗相をしてしまうと、後片付けも大変ですよね・・それと同時に「なぜ粗相を?」と不安な気持ちになってしまうことでしょう。

 猫の粗相を放っておくと、粗相をすることが癖になってしまうこともあります。それから、もしかすると粗相は病気のサイン・・なんてことも。

 猫の粗相を見過ごすことなく、しっかり原因を探って対処してあげましょう!

 今回は猫の粗相の原因や対処法についてご紹介します。


猫が粗相をする原因

 綺麗好きな猫がトイレ以外の場所で粗相をしてしまうことには、必ず原因があります。まずは粗相の原因を探ってみましょう!


マーキング(スプレー行為)

 特に猫が発情期を迎えると、本能的にマーキングとして自分の匂いを残し、自分の存在をアピールしたり、縄張りを主張することがあります。尿を使ったマーキングはスプレー行為といい、通常の排泄とは異なり、立ったまましっぽを上げていつもより濃い尿を出します。

 特に発情期に見られる行為ですが、ストレスが原因でスプレー行為を繰り返す場合もあるようです。環境の変化やキャットペアレントとの関係、同居猫との関係など、何か不安や不満を抱えていると、キャットペアレントにアピールする意味も含めてスプレー行為をしてしまいます。


トイレ環境が気に入らない

 猫は綺麗好きな動物です。それゆえ、トイレ環境にはとても敏感。トイレが汚く、清潔が保たれていないと、粗相の原因に繋がります。

 また、猫砂やトイレの形、設置場所なども猫に合っていないと、安心して排泄できず、結果他の場所に粗相をしてしまうのです。


ストレス

 猫はストレスを溜めてしまうと、粗相をしてしまうことがあります。キャットペアレントに十分に構ってもらえていないストレスから、気を引こうとアピールするために粗相をしてしまうことも。


病気

 何か病気が原因で粗相をしてしまている可能性もあります。特に、今まではしっかりとトイレで排泄していた猫が、急に粗相をするようになった時は病気の可能性を疑いましょう。

 膀胱炎尿路結石などでトイレまで我慢することができず、粗相をしてしまうことがあります。

 突然粗相をしてしまった時は、動物病院に早めに相談することをおすすめします。


高齢化

 猫が高齢になり、粗相をしてしまうこともあります。嗅覚や視力などの衰えからトイレの場所がわからなくなり、粗相をしてしまうのです。足腰の筋力が低下して、意図せずお漏らししてしまうということも。

 また、認知症が原因で粗相をしてしまうこともあります。


排泄したくなる場所がある

 トイレ以外に排泄したくなる場所があり、そこに粗相をしているのかもしれません。例えば、畳まずに山積みにされた洗濯物の上や、新聞紙などが放置されていたり、猫が排泄物を隠しやすい場所があると、そこで粗相をしてしまうのです。


猫の粗相の予防法

 猫が粗相をしてしまう理由は様々です。猫が粗相をしないような環境作りをしてみてはいかがでしょうか?

 猫の粗相の予防法についてご紹介します。


去勢、避妊の手術をする

 発情期のマーキングでスプレー行為が多い猫の場合、去勢、避妊手術をすることで改善されることが多いです。なるべく早めに手術を受けるよう検討してみてください。


トイレ環境を改善する

 トイレを大きくしたり、設置場所を変えたり、猫砂を変えてあげたりと、猫に合ったトイレ環境を作ってあげましょう。トイレの数を増やすことも粗相の予防には効果的です。猫のお気に入りの場所などにトイレを増やしてあげるのもいいでしょう。

 また、常に清潔を保ってあげられるよう、トイレの掃除もこまめに行ってあげてください。

 綺麗好きな猫が落ち着いて排泄できる環境を作ってあげましょう。



かまってあげる時間を増やす

 キャットペアレントの気を引こうと粗相をしていることもあるので、とにかくたくさんかまってあげてください。一緒に過ごす時間の中で、おもちゃで一緒に遊んであげたり、たくさん撫でてあげてスキンシップを取ってみましょう。ストレス解消にも繋がり、粗相の予防になります。



粗相をする場所に入れないようにする

 例えば、布団に粗相をしてしまう場合は、寝室には入れないようにしておきましょう。猫に粗相をされて困る部屋には入れないように扉をきちんと閉めたりしてあげてください。


部屋を綺麗に保つ

 洗濯物を畳まず放置したり、新聞紙などを放置してしまったりすると、猫はそこに粗相してしまうかもしれません。部屋を綺麗に保ち、猫が粗相したくなる環境を作らないようにしましょう。


猫が粗相をしてしまった後の対処法

 もし猫が粗相をしてしまったら・・粗相の後の対処法についてご紹介します。


怒らず黙って片付けをする

 猫が粗相をしてしまっても大声で怒るようなことはやめましょう。その反応を見て、キャットペアレントが粗相をしたらかまってくれたと猫が勘違いして粗相を繰り返してしまう場合もあります。また、怒られたことで排泄自体我慢するようになってしまうこともあるのです。

 猫に粗相されるとびっくりもしますし、イライラしてしまうかもしれませんが、大きな反応はせず黙って後片付けをしてあげてください。

 猫とキャットペアレントとの信頼関係が崩れてしまうこともあるので、猫を怒ることは避けたほうがいいでしょう。


徹底的に掃除をする

 猫が粗相をしてしまった場所は徹底的に掃除をしましょう。特に匂いが残らないように、しっかりと消臭することが大切です。掃除の後には、ペットに影響がない消臭剤などを使いましょう。

 匂いが残っていると、また同じ場所に粗相をしてしまう恐れがあります。徹底的に掃除をしても同じ場所に粗相を繰り返してしまう場合は、マーキング防止スプレーなどのグッズを活用するのもおすすめです。


最後に

 猫が粗相をしてしまっても怒らずに、粗相の原因を探ってあげましょう!猫は粗相をすることで、キャットペアレントに何かサインを送っているのかもしれません。

 猫が落ち着けるトイレ環境を作ってあげて、お互いにストレスフリーな生活を目指しましょう!