猫もメタボになる?運動不足を解消しよう!
最近では、猫を室内飼いしている方が多いのではないでしょうか。室内飼いにする事で事故などの危険も減り、猫もキャットペアレントさんも安心した生活を送ることができます。
一方で気になるのが、猫の運動量ですよね。外に出ない分、寝ている時間も増えたりと、どうしても運動量が減ってしまいます。猫の健康やメンタル面が心配になったり、肥満になってしまうのではないかと不安を抱えることもあるのではないでしょうか。
ここでは猫の運動不足が与える影響や、運動不足の解消法をご紹介します!
猫に必要な運動量について
猫はのんびりしていることが多く見られますが、実際はどのくらい運動すればいいのでしょうか?1日に必要な運動量を見てみましょう!
まず、猫は種類によって1日に必要な運動量が異なります。活発な性格の猫が多い短毛種は、1日およそ20分〜30分の運動が必要です。一方で長毛種の猫は比較的運動量が少ないと言われていて、1日およそ10分〜15分の運動が必要となります。
猫は持久力はさほどなく、動くとすぐに疲れてしまいます。上記の運動時間は1日のトータルでの目安なので、連続して遊び続ける必要はありません。一緒に遊ぶ場合は、猫のペースを見てあげながら数回に分けて運動させてあげるのもいいですね。
猫の運動不足が与える影響とは?
実際に猫が運動不足になるとどうなってしまうのでしょう?病気の危険は?気になる猫の運動不足によるリスクを知っておきましょう。
<肥満>
猫が運動不足になるとまず心配されるのが肥満です。これは人間も同じですよね。また、猫の避妊や去勢手術がきっかけで肥満になりやすい体質になってしまうこともあるようです。猫の背中や脇を触ったときに肋骨が触りにくかったり触れない場合は太りすぎている可能性があります。
肥満になってしまうと、人と同じように様々な病気にかかってしまうリスクもあります。例えば、体が大きくなったことで全身のお手入れが行き届かなくなり皮膚炎を起こしてしまうこともあります。更には糖尿病や脂肪肝、呼吸器疾患を起こしてしまったり・・肥満から更に違う病気に発展してしまうこともあるので注意が必要です。猫は痩せにくい動物でもあるので、太らないように日常から気をつけてあげることが大切になります。
<ストレスによる問題行動>
運動不足が続くと、猫もストレスが溜まってしまいます。そのストレスにより、いくつかの問題行動を起こしてしまう場合があるのです。
まず挙げられるのが、過剰なグルーミング。本来は体を舐めて毛並みを整え、気持ちを落ち着かせるための行動ですが、それが過剰になると皮膚炎や脱毛を起こしてしまうこともあります。
また、キャットペアレントさんや同居動物を外敵や獲物とみなし攻撃するような行動を起こしたり、ストレスにより同じ動作を反復するようになったりと、普段と明らかに違う行動を取るようになります。
<筋肉や関節の機能が低下する>
猫の運動する機会が少ないと、当然筋肉や関節、骨なども弱まってしまいます。その結果、症状が悪化すると骨粗しょう症や関節炎などの病気になってしまう可能性もあるのです。
おすすめの運動不足解消法!
猫が運動不足だなと感じた時、何をしてあげればいいのでしょうか?病気にかかるリスクをなくすためにも、運動不足を解消するお手伝いをしてあげましょう!
<方法①>おもちゃを使って猫と一緒に遊ぶ
キャットペアレントさんも一緒におもちゃを使って遊んで、運動不足の解消を促してあげる方法です。なるべく食前に遊んであげるのがおすすめです。食後は動きすぎたり興奮しすぎたりして胃の中のものを戻してしまう可能性もあるので避けてあげましょう。
猫じゃらしやぬいぐるみ、ボールなどで遊んであげると、猫が本来持っている狩猟本能も刺激でき、運動不足解消とストレス発散にも繋がるのでおすすめです。
子猫の時はじゃれ遊びが大好きな時期です。一緒に遊んであげる場合はボールを転がしてあげたり、子猫用のおもちゃを使ってあげると喜びます。必ずおもちゃなどを使ってあげて、キャットペアレントさんの手をおもちゃの代わりにしないようにしましょう。人間の手に噛みついたり爪を立てたりと、よくない癖が付いてしまいます。
成猫になってからは、紐の先に小さなおもちゃをつけてネズミのように見立てて遊んであげたり、上下に動かしてジャンプさせてあげるようにして遊ぶといいでしょう。
老猫になると運動量もグッと減ってしまいますが、認知症予防のためにもおもちゃで一緒に遊んであげてください。今までのお気に入りのおもちゃを使って遊んであげましょう。ジャンプしたり動き回ることは難しいかもしれませんが、手を出してきたり反応を示すだけでも十分効果があります。
<方法②>キャットタワーを設置する
猫には高低差を利用した上下運動が必要だといわれています。家の中に上下運動できるような場所がない場合は、是非キャットタワーを設置してあげてください。置き場所にも工夫してあげるといいでしょう。例えば、窓際に置いてあげたら上に登った時に窓の外の景色が見え、人の行き来や車を見たりできることでより一層楽しむことができます。子猫や老猫には高さが低いものを選んであげてください。
十分なスペースを確保して、キャットタワーで猫が安全に遊べるようにしましょう。
<方法③>ひとり遊びできるおもちゃを置く
猫が遊びたいとアピールしてきたときに手が離せなくて遊べない、ということはよくあるのではないでしょうか。そんな時でも猫が遊べるように、ひとり遊びできるおもちゃを用意してあげてください。キャットペアレントさんが留守の時でも猫が好きな時に遊べるので、運動不足解消にも繋がります。
特に子猫の時期は活発に動くことが多いので、ひとり遊びできるおもちゃを置いてあげるといいでしょう。
<方法④>家具の配置を変えてみる
キャットタワーが置けなかったり、猫がキャットタワーを気に入らない場合もありますよね。そんな時は棚などの家具の配置を工夫して、猫が上下運動できるようにするのも1つの方法です。模様替えをすることで、ストレスを感じてしまう子もいますので、慎重に行ないましょう。
<方法⑤>多頭飼いをして遊び相手を作る
猫を多頭飼いすることで、お互いにじゃれ合ったり追いかけっこしたりと、よく遊ぶようになります。自然と運動する時間が増えますよね。
多頭飼いは猫の性格にもよりますし、お互いの相性が合うかが大切です。新しい猫を迎える際は先住猫を優先してあげて、不満を与えないようにしてあげてください。まずは別々の部屋で生活させて、匂いで徐々に慣らしてみましょう。猫同士を初めて対面させる際も、新しい猫をケージに入れたまま会わせてください。とにかく焦らず、ゆっくり猫たちを慣れさせてあげましょう。
猫も運動不足によってストレスが溜まったり、肥満になったりと様々な影響があることがわかりましたね。人間と同じで猫にとっても適度な運動は必要不可欠です。特に室内飼いの場合は運動不足になっていないか、猫の様子をよく見てあげてくださいね。
キャットペアレントさんが一緒に遊んであげたり、キャットタワーなどのグッズもうまく活用したりして、猫に楽しく運動してもらいましょう!