猫のイタズラ癖は直せる?上手な叱り方をしよう!

 愛猫のイタズラに困ったことはありませんか?かわいいイタズラもあれば、こちらがびっくりするようなイタズラをすることもありますよね。帰宅したらビリビリのティッシュが床一面に広がっていたり、ゴミ箱がひっくり返されたりといった困ったイタズラも。それでも、できればかわいい愛猫を叱りたくない・・そんな思いをお持ちのキャットペアレントは多いのではないでしょうか。

 猫は犬と違ってしつけが難しい動物ではありますが、イタズラへの対処法はあります。イタズラを予防して、イタズラをした時には上手に叱ってあげることが大切です。

 そこで今回は、猫がイタズラをした時の叱り方や、イタズラの予防法などをご紹介します!


猫がイタズラをする理由とは?

 なぜ猫はイタズラをするのか疑問に思ったことはありませんか?まずはイタズラをする猫の気持ちを理解しましょう。


構ってほしい

 猫はキャットペアレントに構ってほしいという気持ちから、イタズラをすることがあります。キャットペアレントの関心を寄せようと、物を落としてみたり、変な所で爪研ぎをしたり、トイレの砂を引っ掻いてみたり。とにかくキャットペアレントの気を引くために猫はこのようなイタズラと取れる行動を起こします。


ストレス

 猫がストレスを溜め込んでいたら、そのストレスを発散するためにイタズラをしているかもしれません。キャットペアレントに構ってもらえない寂しさや運動不足、生活環境などからストレスを溜め込んでしまうと、発散のために走り回ったり頻繁に鳴いたりといった問題行動に繋がることもあります。


分離不安

 キャットペアレントと離れることで不安になり、気持ちが不安定になることを、分離不安といいます。分離不安によって、様々な問題行動を起こします。その1つが粗相をしてしまうことです。イタズラとも取れますが、留守中などに粗相を繰り返している場合は、分離不安から起きている可能性があります。なかなか改善しない場合は、動物病院で獣医さんに相談してみてくださいね。


楽しく遊んでいる

 猫にとってはイタズラは遊びで、楽しくて繰り返しているかもしれません。新しいものや珍しいものにも興味を持ちます。何かに触って転がして遊んでみたり、高いところに登ったり。猫は好奇心旺盛で遊びが好きな動物なのです。


暇な時間が多い

 現在は室内飼いの猫が多くなり、時間を持て余してイタズラ行動を起こしてしまうことも。室内にいることで安全は保たれますが、猫には刺激が少なく、イタズラと取れる行動で遊んでいるかもしれません。


発情期

 発情期になると気持ちは高ぶり、相手を求めて猫は外に出たがります。部屋を出たがったり、攻撃的になったり、スプレー行為(おしっこをかけてマーキングすること)をしたりと、キャットペアレントが困ってしまう行動が多くなります。改善したい場合は、避妊、去勢手術を早めに行いましょう。


狩猟本能

 猫は狩猟本能を持っていて、動くものや獲物を追いかけ捕まえようとします。例えば、ティッシュやトイレットペーパーで遊んでしまうのも、狩猟本能が満たされるためでしょう。狩猟本能が満たされないとストレスも溜まってしまいます。


猫がイタズラをした時の上手な叱り方

 猫がイタズラをした時、頭ごなしに怒るのはNG。もちろん体罰することは絶対ダメですよね。どのように叱るのがいいのでしょうか?


「コラ!」や「ダメ!」といった短い言葉を使う

 短い言葉で猫に伝わるようにしましょう。また、イタズラをした時に使う言葉を決めておくのもいいでしょう。毎回言葉を統一することで、猫も悪いことだと気付くようになるはず。


大声を出さない

 猫に怒鳴ることはやめましょう。猫は大きな声は苦手です。大きな声で怒鳴ってしまうような事があると、猫は苦手意識を持ち、嫌われてしまいます。少し難しいですが、普段より少し声のトーンを上げたり、低くしたりといった変化をつけて叱ってみましょう。


イタズラの直前、直後に叱る

 叱るときのタイミングも大事です。イタズラをしようとする直前か、イタズラの後すぐに叱りましょう。


猫の名前を一緒に呼ばない

 叱る時に猫の名前を一緒に呼ぶことは避けましょう。名前を呼んで叱ってしまうと、猫は名前を呼ばれるたびに叱られていると勘違いしてしまう恐れがあります。


体罰は絶対NG

 猫の体を叩いたり拘束したりしてしまうと、猫との信頼関係に影響を与えてしまいます。叱るために追いかけ回すのもNGです。猫との信頼関係を保つためにも、猫が嫌がること、怖がることはしないでください。


猫のイタズラを予防しよう!

 猫がイタズラをした時に叱るのも大事ですが、イタズラの予防をしてお互いにストレスを軽減させましょう!


・ティッシュは壁掛けにしたり、収納するようにする。

・猫に触れられたくないものは棚などにしまう。

・収納棚にストッパーをつける。

・食べ物を出しっぱなしにしない。

・ゴミ箱は蓋付きのものを用意する。

・猫に倒されたくないものには転倒防止グッズをつける。

・猫が入ってはいけない部屋のドアは必ず閉めるようにする。

・キャットタワーなどはカーテンの遠くに設置してカーテン登りを予防。

・暇を持て余さないよう、猫の好きなおもちゃで遊んであげる。

・猫がひとり遊びできるおもちゃを設置する。



 上記のように、お部屋の整理整頓をしたり猫と遊んであげることで、猫の困ったイタズラを予防してあげることも大切です

 最近では、猫のイタズラ防止スプレー(柑橘類やココナッツの香りなど猫の苦手な成分を含むスプレー)などのイタズラ防止グッズも出ているので、そのような物を活用するのも方法の1つです。


最後に

 猫がイタズラをするのは好奇心旺盛な子猫の時期が多いです。2歳くらいになると徐々に困ったイタズラをすることも減っていくでしょう。大きな心で、時には優しく叱ってあげて、愛猫の成長を見守ってあげてくださいね。

 猫が大きく成長してからも、イタズラをしたからといって激しく怒鳴ることは禁物です。困ったイタズラには予防をしてあげて、愛猫もキャットペアレントもストレスフリーな生活を目指しましょう!