爪切りができない!嫌がる猫の多い爪切りの重要性とおすすめの切り方
猫は、登ったり、跳んだり、着地したり、引っ掻いたりといった自然な行動ができるように、足元を健康に保ち、爪をきれいに整えておく必要があります。爪に汚れや傷、ゴミなどがついていないかどうかを1日1回はチェックするだけでなく、爪を清潔に保つ方法も知っておきましょう。
猫の爪を清潔で健康的に保つ
足をケアする時は、足の指の間や肉球の周りをよく観察してください。怪我、切り傷、ただれ、腫れ、発赤、裂け目などの兆候がないかどうかを確認し、もし症状が見られる場合は、獣医師による迅速な治療が必要となる可能性があります。
- 拭き取る
湿らせた布で、猫の足を拭きます。指間にたまった汚れやものを取り除きながら、一本ずつ優しく拭きます。
- 足裏の毛の処理
足の裏に毛が長く生えている場合は、猫が歩いている間に汚れや異物が毛に付着しやすいので、定期的にトリミングする必要があります。
- 爪の間の汚れ
爪の生え際には汚れが溜まっていることがあります。爪と生え際付近の皮膚に挟まっている場合は、猫が嫌がらなければ柔らかいブラシを使い、取り除きましょう。
爪ケアをしていないと起こりうる危険性
- 誤食
猫の皮膚や前足に汚れやゴミが付着すると、セルフグルーミング中に猫の口についてしまい、誤食してしまう場合もありますので、部屋には猫が踏む可能性のあるものはしっかり片づけましょう。
- 怪我や傷
定期的にカットされていない爪は、釣り針のように巻き込み、肉球に刺さってしまうことがあります。そうすると、激しい痛みや不快感を伴います。最悪の場合、膿んでしまい、治療に時間がかかることもありますので、注意しましょう。また、伸びた爪は人に怪我をさせたり、家具などもを傷つけたりする可能性があります。
爪ケアをお家でできるようにしましょう
- 子猫のうちから慣れさせる
子猫のうちから自宅で爪切りをすることに慣れさせましょう。まずは、手や足を触られることに慣れさせるため、スキンシップとして積極的に触れましょう。そして、爪切りが終わったら、毎回、おやつをあげたり、遊んであげたり、爪切りを頑張ったら嬉しいことがあるという風に理解させることが大切です。
- 爪の切り方
爪の血管と神経がある部分を切らないように注意してください。透明な猫の爪をよく見てみると、半分あたりに赤い線のようなものが見えると思います。この部分が血管と神経です。ここを誤って切ってしまうと、出血することがあります。出血してしまった場合は、焦らず、ティッシュ等で押さえ、止血しましょう。動物病院やペットショップには万が一出血してしまった際に、止血しやすくなるパウダーが売っていますので、ご心配の場合はそちらを用意しておくと良いでしょう。
- 爪切りの際のポイント
ほとんどの猫が爪切りを嫌がります。時間をかけず、安全に爪切りを行なうポイントとしては、タオルラッピングがあります。お家にあるバスタオルで猫の全身(顔まで)を包み、爪を切る足だけ出し、切っていきます。猫は視野が暗くなり、また、包まれている(隠れていると感じる)と少し落ち着くことがあります。是非試してみてください。
- 爪切りの頻度
爪切りの頻度は、猫の個体差が大きいです。屋外で荒れた場所を歩くことが多い猫や、スクラッチのおもちゃでよく遊ぶ猫は、爪切りの頻度が少なくて済むかもしれません。月一回は爪の様子を必ず確認しましょう。
スクラッチおもちゃを用意してあげましょう
猫の自然な行動なので、猫が引っ掻く機会を与えてあげましょう。引っ掻くことで外爪が剥がれ落ち、下の爪が鋭く滑らかになります。スクラッチおもちゃやスクラッチのポール等を数種類用意して、猫が家具やカーペットではなく、「引っ掻いても良いもの」で引っ掻くことができるようにしましょう。引っ掻くことは、ストレスや不安を解消するのにも役立ちます。また、前足の肉球には匂いの腺があるため、マーキングすることもできます。(スクラッチおもちゃに関する記事はこちら!)
最後に
猫の爪を清潔に保つことは、ペットのグルーミングの一環であり、健康と幸福のために欠かせないことです。ご自宅での爪切りが難しい場合は、爪切りをしないのではなく、トリミングサロンや動物病院に連れていき、ケアしてもらいましょう。