愛犬の食生活は大丈夫?〜犬の食事の基本について〜
犬の健康管理の基本ともなる食事。好きなものを好きなだけ食べさせてしまったら肥満にもなりますし、もちろん健康にも影響が出てしまいます。逆に犬がご飯を食べないのも心配ですよね。
犬の食事の基本をおさらいして、愛犬の食生活について見直してみましょう!
犬の食事の回数について
実は、犬の年齢によって適正な食事回数は異なります。それぞれの年齢に合った食事回数をご紹介します。
<子犬/1歳未満>
子犬は1日に3〜4回に分けて食事を与えます。
子犬の時期は成長も早く、栄養がたくさん必要な期間です。こまめに食事を与える必要があります。
乳歯が生えるまでの生まれて3週間ほどは授乳期で母犬の母乳を飲みます。離乳期を迎えてからはミルクと合わせて離乳食で慣らしていき、その後も3〜4回に分けて食事を与えていきましょう。子犬用のドックフードなどしっかり栄養を補えるものがおすすめです。まだ消化器官も未熟なので、食事をあげすぎて下痢や嘔吐を起こさないようにしてください。
子犬の期間は大事な成長過程になるので、エネルギーもたくさん消費しています。適正な食事回数を守り、残さず食べているかもチェックしてあげましょう。
<成犬/1歳〜6歳>
成犬になってからは1日2回食事を与えます。1歳を迎えると消化器官も発達して1度にたくさん食べられるようになります。
小型犬用や年齢別のもの、更に体質に合わせたものなど、様々な種類のドックフードがあるので、犬に合ったドックフードを与えましょう。1回の食事量も体重などからしっかりと計算して適正量を守ってあげてください。
<老犬/7歳以上>
犬は一般的に7歳頃から高齢期に入るといわれています。食事回数は基本的に1日3〜4回が目安です。
老犬になると消化機能も低下していき嗅覚なども衰えていくので、食欲も徐々に減ってしまい自ら食事をしなくなることもあります。1回の食事量は少し減らし、ドックフードもふやかして与えるなど工夫してあげてください。ウェットフードや老犬用のドックフードに変えてあげるのもおすすめです。
1日の食事回数も量も犬の調子に合わせて調整してあげましょう。
犬がご飯を食べない時は?
どの年代の犬でも、ご飯をなかなか食べてくれない時は不安になりますよね。犬がご飯を食べない時の考えられる要因をご紹介します。
<体調不良や病気のサイン>
まずは体調不良など体に何らかの不調がある可能性を疑いましょう。嘔吐や下痢があったり、いつもと様子が違うようでしたらすぐに動物病院で診てもらってください。特に子犬の時期にご飯を食べないといったことがあったらすぐに病院に行きましょう。
<運動不足でお腹が空いていない>
運動が足りず、お腹が空いていないのでご飯を食べない時もあります。日々のお散歩や適度な運動でお腹を空かせてあげましょう。
<ストレスで食欲がない>
犬にストレスが溜まっていて食欲がなく、ご飯を食べないことがあります。
例えば、引っ越しをして生活環境が変化したり、ドッグペアレントとのコミュニケーションが不足しているとストレスも溜まりやすくなってしまいます。
生活環境に変化があった場合は不安を感じさせないように、なるべく側にいてあげてください。コミュニケーション不足だなと感じた時は、家で過ごす時間はいつも以上に構ってあげて、お出かけした時は一緒にたくさん遊んであげたりしてストレスを解消してあげましょう。
<おやつのあげすぎ>
おやつをあげすぎると犬が食事を取らなくなってしまう場合があります。おやつなど美味しいものをあげすぎると、それが出てくるまで待ってしまう犬も。
大体の犬用おやつは味や匂いも濃いので、それに慣れると食事用のドックフードを食べなくなってしまうことがあります。
おやつのあげすぎには注意してください。
犬にあげたら危険な食べ物
人間が食べても特に害がない食材でも、犬にとっては危険な食材もあります。手作り食を与える際はもちろん、日常生活で犬が勝手に食べてしまわないように気をつける必要があります。
<玉ねぎ>
犬が玉ねぎを食べてしまうと、急性の貧血を起こしてしまう場合があります。玉ねぎの成分が赤血球を壊し、血尿が出てしまうこともあります。症状がひどいと死亡してしまうケースも。
<牛乳>
牛乳はいろいろな栄養も入っていて体に良いものですが、犬にあげると下痢を起こしやすくなってしまいます。犬は牛乳に含まれるラクトース(乳糖)を消化しにくい体質です。ミルクを与えたい場合は犬用のミルクを選んであげることをおすすめします。
<チョコレート>
チョコレートの主成分のカカオに含まれるテオブロミンいう成分が、犬の中枢経質や心臓、平滑筋へ作用するといわれています。不整脈や痙攣発作などなどを引き起こす恐れがあります。
<ぶどう・レーズン>
犬がぶどうを食べてしまうと、ぶどう中毒を起こすといわれています。重症化すると腎不全を起こし、最悪の場合死に至るケースもあるようです。
<生卵>
生卵の白身に含まれるアビチンは、ビオチンの吸収を抑制してしまいます。その結果、ビオチン欠乏症になり食欲低下や皮膚炎などを引き起こしてしまう可能性があるのです。犬に卵を与える際は加熱しましょう。
<魚介類>
イカ・タコ・甲殻類や貝類は消化不良を起こしやすいです。与えないようにしてください。
全て人が食べても問題ない食材ですが、犬が間違って食べてしまったら最悪の場合、死にいたることもあります。
あげないようにするのはもちろんですが、犬の目の届かないところに置いて、犬が勝手に食べてしまうようなことがないようにすることが大切です。
犬の様子がおかしい時や危険な食材を食べてしまったと分かった場合には、急いで動物病院で診察してもらいましょう。
まとめ
今回は犬の食事の基本についていくつかご紹介しました。
愛犬の好きなものを食べさせてあげたいけど、一緒に長生きしていきたいですよね。適正を守って、犬に合った食事で健康管理をしてあげましょう!