犬が散歩で歩かない・・その理由と対処法とは?

犬にとって日々の散歩は欠かせないものですよね。

 運動不足の解消やストレス解消、社会性を身につけるために重要な散歩。その散歩中に愛犬が急に歩かなくなったり、散歩に行きたがらず困った、ということはありませんか?多くのドッグペアレントの方がこのような悩みを持ったことがあるのではないかと思います。

 犬が歩きたがらないのも、理由があってのこと。しっかり犬の気持ちを理解して気持ちよくお散歩して欲しいですよね。

 そこで今回は、犬が散歩で歩かない理由とその対処法までご紹介していきます!


犬が散歩で歩かない理由

 犬が散歩中に歩かなくなったり、散歩に行きたがらない理由はいくつかあります。時にはケガや病気が原因なことも?!

 まずは犬が歩かない理由を理解してあげましょう!


恐怖や不安

 人通りの多い場所や交通量の多い場所、工事中の現場近くを通る時など、普段と違う大きな音がしたり違う景色を見ることで恐怖や不安を感じ、足を止めてしまうことがあります。

 特に散歩デビューしたての頃や、引っ越しをして環境が変わったときなど、音や見知らぬ物などにびっくりして歩かなくなることが多いかもしれません。

 ドッグペアレントにくっついてきたり、犬の体を触って緊張が感じられるようでしたら、恐怖や不安を感じています。


過去の怖い経験

 散歩中に嫌な経験、怖い経験があると、それを思い出して急に歩かなくなったり、散歩に行きたがらないことがあります。

 大きな犬と遭遇した場所やドッグペアレントに叱られた場所など、犬にとって嫌な経験があった場所には近づきたくないと足を止めることがあるようです。


疲れ

 いつもより長い時間歩いたり、走り回ったりすると疲れてしまい、歩かなくなることがあります。舌を出し荒い息遣いをしていたら疲れているサインです。休憩を挟んであげるといいでしょう。


ケガ

 足腰の不調が原因で散歩途中で歩けなくなったり、散歩に行けない場合もあります。

 散歩途中に歩くスピードが遅くなったり、足をひきづるような様子が見られたらケガをしているかもしれません。散歩途中になにか破片などを踏んでしまう可能性もあります。また、椎間板ヘルニアや変形性脊椎症、関節炎や骨折など、強い痛みが生じるケガもあるので、注意が必要です。


病気

 体調不良が原因の可能性もあります。犬が歩いている途中に苦しそうに呼吸している場合は呼吸器や心臓に問題が起きている可能性があります。

 また、肥満が原因で歩くのを嫌がることも。肥満の状態で歩くと足腰に負担がかかりますし、心臓や肝臓に病気を抱えていることもあります。

 犬の様子をよく見てあげて、何か異常を感じたら早めに動物病院で診てもらうことが大切です。


ハーネスやリードなどグッズに慣れていない

 新しいハーネスやリードに変えた際に、違和感があって犬が歩かないことがあります。子犬に首輪やリードをつけた時も初めての感触に戸惑ってしまうことがあるでしょう。


ドッグペアレントが普段から抱っこしている

 普段から犬を頻繁に抱っこしていると、それに慣れてしまい犬が散歩に行きたがらないことがあります。


犬が歩かない時の対処法は? 

 犬が歩かなくなる原因はケガや病気から、様々なものがあります。犬が散歩中に歩かなくなった時には適切な対応をしてあげることが大切です。


散歩のルートを変える

 過去の経験からの恐怖心や、大きな音や人通りの多さが苦手で歩くのをやめてしまう場合は、その場所を避けた散歩ルートにしてみましょう。苦手な場所を無理に歩かせる必要はありません。

 犬が散歩ルートに飽きてしまっている場合もルートを変えてあげることでより散歩を楽しめるでしょう。


散歩の時間を変える

 時間を変えることで人通りや車の交通量などの変動がある場合があるので、犬が不快と思う嫌な音などを軽減できる可能性があります。人通りや交通量が少ない時間帯に散歩してみるのもおすすめです。


おもちゃ、おやつを使う

 犬が好きなおもちゃを使ったり、おやつを活用して散歩に楽しい印象を与えて歩いてもらう方法です。歩き出したらご褒美としておやつを与えたり、おもちゃで誘導してあげたりして気分転換をさせてあげながら散歩してみましょう。


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散歩の時間を減らしてみる

 散歩の時間が長く、途中で疲れてしまい歩くのをやめてしまう場合は、散歩の時間を減らしてみましょう。犬に合った適切な散歩の時間を見つけてあげてください。


ハーネスやリードに慣れさせる

 自宅で散歩の練習をしたりして、ハーネスやリードに慣れてもらいましょう。お散歩デビューしたての頃や新しいグッズをつける際など、嫌がる様子が見られたら、まずはグッズを身につける時間を徐々に長くしてあげたりして慣れさせてあげてください。


無理に引きずらない

 犬が歩かなくなった時に、リードで無理にひきずることはやめましょう。その体験がまた恐怖体験として犬に残ってしまう恐れがあります。その上、無理に引きずることで、肉球をケガしてしまったり、首に負担がかかってしまうこともあるのです。


怒らない

 犬が歩かなくなるのは理由があってのこと。それを理解せずに、むやみに犬を怒ることはやめてください。その怒られた経験が恐怖体験となってしまいますし、ドッグペアレントへの不信感につながってしまう恐れもあります。


抱っこはしないようにする

 歩かなくなった犬をすぐに抱っこするのはやめましょう。ドッグペアレントに甘えたい気持ちから、抱っこして欲しくて座り込んでしまうことが増えてしまいます。ついやってしまいがちですが、ケガや病気が疑われる時以外は犬が歩かなくなっても抱っこするのは避けたほうがいいでしょう。犬が歩くまでじっと待ってあげてください。


最後に

 犬が散歩で歩かなくなるのには、必ず理由があります。まずは愛犬の様子をよく観察してあげて、歩かない理由を理解してあげてください。

 愛犬のお散歩時間をより快適なものにしてあげましょう!