犬のストレスサインに気付いて!原因とストレス解消法とは?

犬に起こる問題行動は大体がストレスが原因といわれています。愛犬のストレスサインに気付けていますか?

 人間と同じで、犬も何かしらのストレスを感じながら生活しています。そのストレスが重く溜まっている状態が続くと、問題行動に繋がったり、健康面にも悪影響を与えてしまうでしょう。ドッグペアレントがしっかりとストレスサインに気付いてあげて、ストレス解消のお手伝いをしてあげることが大切です。

 今回は、犬のストレスサインやストレスが犬に与える影響と原因、そしておすすめのストレス解消法などを紹介します。


犬のストレスサインとは?

 まずは犬のストレスサインに気付いてあげることが大切です。犬のストレスは仕草や行動からわかることができます。

 こんな行動が見られたら、愛犬はストレスが溜まっているかもしれません。

<あくびをする>

 眠いわけでもないのにあくびをすることがあったら、ストレスを感じている可能性があります。ストレスを感じている中で平静を保つための仕草です。

 睡眠がきちんと取れているのにあくびをしていることが多かったら、ストレスが溜まっているかもしれません。


<鼻先を舐める>

 犬が緊張や不安を和らげるために鼻先を舐める仕草はよく見られます。犬が緊張するような場所に行った時やびっくりした時など、よく見てあげてください。一瞬ですがよく見かける仕草でもあるので気付きやすいストレスサインです。


<手足を繰り返し舐める>

 犬がストレスを感じると、汚れていたり怪我をしているわけでもないのに手や足など体の一部を舐め続けることがあります。緊張や興奮している気持ちを和らげるための行為ですが、これが続くと毛先の色が変色してしまい脱毛してしまったり、皮膚炎を引き起こしてしまう可能性があります。皮膚炎も重症化する恐れもありますし、さらにエスカレートすると手足を噛んでしまう自傷行為に発展してしまうので注意が必要です。日常的にストレスを感じている可能性があるので、いち早く原因を見つけて解決してあげる必要があります。


<尻尾を噛んでしまう>

 犬が自分の尻尾をくるくると追いかけ回し、尻尾を噛んで自傷行為を続けてしまうことがあります。寂しさや不安などのストレスを和らげるための行為ですが、自傷行為まで及んでしまうこともあるので注意してあげてください。


<理由もなく唸る・吠える>

 特に理由も見当たらないのに唸り続けたり吠え続けている場合は、ストレスが原因である可能性が高いです。欲求不満や不安、興奮などのストレスによる行動なので、むやみに叱ることは避けてあげましょう。原因を見つけて改善してあげる必要があります。まずは安心感を与えるように接してあげるといいでしょう。


<同じところをうろうろする>

 理由もなく犬が同じ場所をうろうろ歩き回ったりすることがあります。なんらかのストレスが原因の可能性があるので、むやみに叱らないようにしましょう。


犬のストレスの原因を探ろう!

 犬のストレスサインに気付いたら、原因を見つけてあげましょう!

 日常生活の中で犬がどのようなことからストレスを感じるのか、いくつかご紹介します。

<空腹・喉が渇いている>

 犬の空腹状態が続いたり、十分に水分補給できない状況が続くと、心身ともに大きなストレスを感じてしまいます。


<環境の変化>

 環境の変化は犬にもストレスを与える原因となります。引っ越しにより、生活環境そのものが変化したり、ドッグペアレントの結婚などで家族構成に変化があった場合でも当てはまります。ドッグペアレントの愛情が他に向けられた時に犬は不安な気持ちになってしまうのです。


<家族の不仲>

 ドッグペアレント同士が不仲になると、犬もそれを察してストレスを感じ、さらに不満を犬にぶつけてしまうと、そのストレスはとても大きな負担となってしまいます。家族同士の喧嘩は犬に見せないようにしましょう。


<不快な生活環境>

 人間にとっては問題がなく心地良いと感じる空間が、犬にとっても心地いい空間とは限りません。

 部屋の気温や照明の明るさ、匂いや騒音などが犬にとってストレスとなっていることがあります。

 犬はもともと暗がりの方がよく見えます。明るすぎる照明は犬にはあまりおすすめできません。また、犬は人間よりも優れた嗅覚を持っているので、部屋の芳香剤やアロマなどが不快な匂いになっている可能性があります。音に関しても注意が必要で、人間にはなんともない音でも犬にとっては不快な音があることを理解しておきましょう。テレビや音楽などの音量に気をつけるのはもちろん、家電製品などの音にも注意してあげてください。


<コミュニケーション不足>

 ドッグペアレントとのコミュケーション不足も犬のストレスの原因となることがあります。留守番の時間が長くなったりドッグペアレントと一緒に過ごす時間が減ってしまうと、犬は寂しさや不安な気持ちを抱えストレスとなってしまうのです。


ストレスが犬に与える影響とは?

 人間もストレスが溜まると様々な悪影響が出てきますが、犬の場合はどういった影響があるのでしょうか?

<食欲がなくなる>

 人間もストレスが溜まると食欲がなくなるといったことはよくあることです。犬にも同じことがいえます。食欲がない状態が続くと体重の低下や、免疫が落ちて病気にかかりやすくなるなどの悪影響もあるので、注意が必要です。


<脱毛>

 犬がストレスを感じると体毛が抜け落ちてしまうこともあります。人間がストレスを感じたときに起こる円形脱毛症と同じように、部分的に体毛が抜けてしまいます。


<嘔吐を繰り返す>

 ストレスが強く出てしまうと、犬は嘔吐を繰り返してしまう可能性があります。


<問題行動を起こしてしまう>

 犬はストレスが溜まると問題行動を起こしてしまうことがあります。

 例えば、物を破壊してしまう破壊行為や、ドッグペアレントに向かって唸ったりして攻撃的になったり、トイレ以外の場所で粗相をしてしまうといった行動です。大体の問題行為はストレスが原因であることが多いといわれています。


犬のストレス解消法を実践しよう!

 日常生活の様々な要因から犬はストレスを感じてしまうことがわかりましたね。日頃から犬のストレス解消をお手伝いしてあげることが大切です。

<食事を見直す>

 空腹でストレスが溜まってしまう場合は、犬の食事量が見合っているか、見直してあげるといいでしょう。あげすぎは肥満のリスクも出てしまうので、適正量を見極めて、食事の時間や回数などを調整してあげてください。


<スキンシップを増やす>

 犬の好きなおもちゃで遊んであげたり、側にいてあげたり、撫でてあげたりとスキンシップをとってあげましょう。不安や寂しさを取り除いてあげて安心感を与えてあげてくださいね。


<適度な運動をさせてあげる>

 お散歩の時間を増やしたり、普段とコースを変えてみるといった工夫をしてあげるのもおすすめです。また、広場などでボールやフリスビーなどのおもちゃを使って一緒に遊んであげて思いっきり運動させてあげるのもいいでしょう。欲求不満の解消になります。

 ただ、過度な運動は逆にストレスに繋がってしまうこともあるので、犬の様子を見ながら運動させてあげてください。


<ブラッシングやマッサージをしてあげる>

 副交感神経を刺激して、犬が気持ちいい状態を作ってあげて、ストレス解消に繋げましょう。


<犬用ガムなどを与える>

 犬用のガムやストレス解消効果がある犬用おもちゃなどを活用するのも1つの方法です。留守番の時など寂しさや不安を感じやすい時にもストレスを和らげることができます。


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 犬のストレスサインは日常の些細な仕草や行動から気付くことができます。

 より快適な愛犬との生活のために、愛犬のストレスに気付いた時は、ストレス解消のお手伝いをしてあげてくださいね!