現役獣医師のおすすめ!HEKAグレインフリードッグフードで愛犬をより健康に Vol.2

こんにちは、獣医師の原 駿太朗です。

このシリーズはドッグペアレントの方のお悩みごとに考えられる原因、獣医学的な解決の考え方、HEKAがどう助けてくれるのかを深掘りして紹介していく企画です。

前回は「ドッグフードの選び方」について紹介させていただきました。
▶現役獣医師のおすすめ!HEKAグレインフリードッグフードで愛犬をより健康に Vol.1
https://perromart.jp/blogs/staffblog/hekavet1

 

今回はこんなお悩みについて考えてみようと思います。

これといって普段と違うことはしていないのに吐いてしまったり、ウンチがゆるくなってしまう。それも何度も。こんな敏感なお腹のワンちゃんを育てるドッグペアレントの方から「どれがお腹にいい食事か分からない」とよく聞かれます。

消化器の異常はワンちゃんたちが示す症状として頻繁に診ます。アニコム損害保険株式会社様のデータによると、保険請求のあった傷病のうち2位と3位が消化器症状です。いかに多いかがよく伝わるかと思います。

頻繁にみられる症状なだけに原因も非常に多くすべてをカバーできる食事はありません。ですが、原因によっては与えるドッグフードの種類を意識することで改善が見込めるものもあります。

第2回になる今回の記事では原因別に試してみるべき「お腹にいいドッグフードの特徴」をご紹介します。HEKAグレインフリードッグフードはこの観点で考えた時も非常に優秀なドッグフードでした。それではご覧ください。


原因その1 食事アレルギー



食事アレルギーは食材中のタンパク質が原因となって起こります。2016年に発表された論文によるとワンちゃんは牛肉、乳製品、鶏肉、小麦に対して特にアレルギーの原因になりやすいと結論づけられています。

2015年には日本で飼育されているイヌのみを対象としている論文も出されており、その論文の中では大豆、とうもろこし、豚肉、卵黄などもアレルギーになりやすい食材として挙げられています。

食事アレルギーを疑った時、これらの食材を含まない「低アレルゲン」という特徴をもったドッグフードを選ぶべきでしょう。

HEKAグレインフリードッグフードは使われている食材の中で主なタンパク質はマス、サーモンミール、ラム、サツマイモ、エンドウ豆、ポテト、加水分解タンパク質です。加水分解とはタンパク質の構造をペプチドと呼ばれる細かい単位まで分解する処理のことで、この処理を受けたタンパク質はアレルギーを起こしづらくなります。残りの食材も先程ご紹介した論文で触れられているアレルギーを起こしやすい食材の中には含まれていません。

以上の点からHEKAグレインフリードッグフードは「低アレルゲン」であると考えて良いと思います。

加えて花粉症を和らげる効果があるとしてハーブティーでよく使われるイラクサも含まれていることもアレルギーの緩和役立ちます。食事アレルギーは気づいていないワンちゃんも入れるととても多い原因です。

「低アレルゲン」なドッグフードを試してみるとウンチの回数が減った、いつもよりも形がしっかりしてるなど変化が見えて今まで気づかなかった原因が見つかるきっかけになるかもしれませんね。

原因その2 胆泥症(たんでいしょう)、膵炎、タンパク漏出性腸症(たんぱくろうしゅつせいちょうしょう)

難しい病名がいくつも急に出てきましたね。これらの病気には共通してあるドッグフードの特徴が有効です。それは「低脂肪」であることです。

脂肪分を抑えた食事にすることで膵臓や胆嚢(たんのう)など脂肪を分解する消化酵素を生成する臓器や腸管など分解された脂肪を吸収する臓器へかかる負担が減るからと考えられているためです。

ドッグフードには最低でも5%以上の脂肪分を含むことが要求されます。HEKAグレインフリードッグフードの含有脂肪分は8.5%です。栄養要求量はクリアしつつ、大手メーカーの消化器疾患用の低脂肪食(企業H→8.5%、企業R→5%)と比べても遜色のないレベルです。

でも、低脂肪が体にいいのなら、なぜ世の中のドッグフードがすべて低脂肪に作られていないのか気になりませんか?前回の記事を少し思い出してみてください。犬の嗜好性に脂肪は重要な要素だとお話ししました。脂肪分が少ないということは嗜好性の低下につながりやすいのです。食べつきの良さはドッグフードに欠くことのできない重要な要素なので脂肪はなかなか制限しづらいんですね。

なので、HEKAグレインフリードッグフードの分析を始めた時にまず心配したのが「本当によく食べてくれるのかな」ということでした。低脂肪食の給餌を指示したドッグペアレントの方の多くがワンちゃんの食べつきが落ちてしまったことを悩まれていたからです。

そこでまず試したことが友人や家族のワンちゃんに実際に食べてみてもらうことでした。10頭ほどのワンちゃんにトライアルに協力して頂きましたが、その結果に驚きました。びっくりするほど食べつきが良かったのです。何頭かは美食家として知られるワンちゃんをわざと選んだにもかかわらず、です。

私はこの理由は脂肪の質と鮮度が良いからであると結論づけています。サーモンやラムなどの食材は良い脂肪、つまり不飽和脂肪酸が多く含まれていることで知られています。この良い脂肪をドイツの優れた技術で酸化させることなく袋にそのまま閉じ込めているからこそ風味を損なわず低脂肪でも驚きの食いつきを実現できているのでしょう。

袋を開いてみるとドッグペアレントの皆さんもこの美味しそうな香りをきっと感じるはずです。ぜひワンちゃんと一緒に香りも楽しんでみてください。

原因3 ストレスが原因と考えられる消化器症状

いつもより少しだけ長くお留守番をした。新しい家具を買った。近所で工事が始まった。こんなささいな環境の変化からもストレスを感じ、消化器症状をおこしてしまうワンちゃんは数多くいます。

どうやら私たちが大したことないと考えてしまいがちな出来事もワンちゃんによっては大きなストレスになってしまうようです。幸いストレスを原因とした消化器症状の多くは簡単な対症療法で軽快するケースがほとんどです。ですがただでさえストレスでお腹を壊してる敏感なワンちゃんを病院へ受診させるのは、できれば避けてあげたいところです。

私たち人間もストレスを感じる瞬間は生きてるとたくさんありますが、そんな時どう対処しているでしょう?コーヒーや紅茶の香りをかいだり、飲むことでストレスが和らいだ経験はないでしょうか?

HEKAグレインフリードッグフードにはハーブティーやアロマオイルなどでよく用いられるリラックス効果のあるカモミールが配合されています。我々がそうであるように毎日の生活の中で「ストレス軽減」が期待できる成分を含んだ食事を摂取することは、敏感なワンちゃんのお腹の調子も安定させてくれるのではないかと私は考えています。

そして食物繊維が豊富なチコリや腸管の運動を促してくれるキャラウェイ、漢方薬としても有名なリンドウ根などが含まれていることで消化管の働きを正常に保つ効果も期待できます。

さらに近年の研究では食事の時間が長いほど消化管の働きがよくなることが示唆されています。よく噛んで食べてもらえるように粒が大きく作られたHEKAグレインフリードッグフードはこの点でも消化管に負担の少ないドッグフードといえるかと思います。

~ポイント~

さて、今回は消化器疾患に有効なドッグフードの特徴という観点からHEKAグレインフリードッグフードを解説させていただきました。今回のポイントは以下の3つです。

  • 「低アレルゲン」なタンパクでアレルギーを起こしづらい
  • 負担の少ない「低脂肪」なのに美味しさは維持
  • ハーブの力が敏感なワンちゃんの「ストレスを軽減」

特にお腹の調子がなかなか安定しないワンちゃんは、HEKAグレインフリードッグフードを一度試してみる価値があるのではないでしょうか。