現役獣医師のおすすめ!HEKAグレインフリードッグフードで愛犬をより健康に Vol.5
こんにちは、獣医師の原 駿太朗です。
ドッグペアレントの多くが抱えるお悩みに対して考えられる原因、獣医学的な解決の考え方、その悩みをHEKAがどう解決してくれるのかを深掘りして紹介するシリーズ企画です。
5回目となる今回は愛犬がシニアになってきて、今のままのご飯でいいのか悩んでるドッグペアレントへシニアのご飯で意識するべきポイントについて解説致します。
HEKAグレインフリードッグフードはオールエイジ対応でシニア期のワンちゃんにもぴったりです。シニア期のワンちゃんにHEKAグレインフリードッグフードをオススメする理由を一緒に読み解いていきましょう。
そもそもシニア期のワンちゃんって多いの?
ワンちゃんの平均寿命はここ数年で飛躍的に伸びています。
ペット保険に加入しているワンちゃんの平均年齢を比べたデータを見てみると、2008年で13.3歳だった平均年齢が2017年時点で14.0歳まで伸びていることがわかります。
ワンちゃんにとっての1年はヒトに置き換えると6〜7年になります。
つまり、ワンちゃんの寿命が7ヶ月伸びたということはヒトに置き換えると3.5〜4年寿命が伸びたということになります。たった10年の間でここまで寿命に違いがでているのは驚きです。
この飛躍的な変化の背景としては獣医学が急速に発展したこととワンちゃんの暮らす環境、食事の質がよくなってることの2つが影響していると考えられています。
大切な家族の一員であるワンちゃんと一緒に過ごせる時間が増えているはとても嬉しいことです。しかし、平均寿命が伸びていることに比例してシニア期に関連した困りごとをかかえるドッグペアレントの方も増えているのが現実です。
シニア期になると起きやすい病気って?
シニア期になってくるとワンちゃんも人と同じように様々な体の不調が起こりやすくなります。今回はその中から加齢が主な原因で起こりやすい病気を2つご紹介します。
1つ目は「変形性関節症」と呼ばれる病気です。
なんとこの病気は症状の重症度こそ違いますが中〜高齢のほとんどのワンちゃんが起こっていると報告されています。関節軟骨が消耗したり、損傷を受けることで関節に慢性的な炎症が起こります。この炎症が続くと、徐々に骨関節の構造が変形していってしまいます。
加齢以外の関節軟骨の消耗を起こす原因として関節の病気や肥満、過度の運動なども報告されています。
変形性関節症が進行していくと、変形した部位から慢性的な痛みを引き起こすようになり、機敏に動けなくなってしまって、重症例では動くことすら億劫になってしまいます。
治療としては炎症や痛みを和らげてあげるために鎮痛薬などを使用しますが、この病気は慢性的な変化によっておこっているので完治は難しくあくまで一時的な緩和にしかなりません。
下記に記したような関節の病気を現時点ですでを抱えているワンちゃんは将来的にとても高い確率で変形性関節症を起こすので、特に注意が必要です。
- 膝蓋骨内方脱臼(しつがいこつないほうだっきゅう)→「膝のお皿がゆるい」などとよく表現される
- 椎間板ヘルニア→軽症な場合だと抱っこしたときにキャンと鳴く、動きたがらないなどの症状を示す。重症化すると歩けなくなることも。
- 股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)→大型犬に多い。モデルのように腰を振って歩く
2つ目は「認知機能不全症候群」とよばれる病気です。
認知症もしくは痴呆という名前の方が聞き馴染みがあるかもしれません。
まだはっきりとしていないことが多いのですが、脳の神経細胞の減少、脳血流量の減少、フリーラジカルによる酸化ストレスなどが加齢に伴って起こることが原因といわれています。
主な症状としては以下のようなものがあげられます。
- 慣れている場所なのに分からなくなる
- モノを避けきれずにぶつかってしまう
- 夜鳴きするようになる
- おもらしするようになってしまう
- 刺激に対して反応が弱くなる
論文にによって発生率は様々ですが、論文によっては15~16歳の約68%になんらかの症状が表れているとも言われています。
この病気も脳の老化に伴っておこってしまう病気なので完治は難しく、床を滑りづらくしたり、家具の配置をぶつかりづらくするなどの環境整備や頻繁に排泄に連れて行ってあげるなどの介助が主な対処法になります。
海外の文献ですと、ヨークシャテリアに発生が多いようです。国内ですと私自身の経験も含め柴犬などの日本犬種に圧倒的に多いように感じます。
ここで解説した2つの病気はどちらも加齢に伴って出てくる慢性疾患なので、残念ながら基本的に治すことが難しい病気です。
そのためどちらの病気もいかに進行を遅らせるかが大切になってくるのですが、この時重要になってくるのがどんなフードを与えるかなのです。
〜HEKAグレインフリードッグフードはシニア期にぴったり!〜
ここからは具体的なフード選びのポイントをそれぞれ解説していきます。
1.高タンパク・低カロリーであること
シニア期になってくると、どうしても運動量が落ちます。運動量の低下は筋肉量の低下を招きます。関節は周りを筋肉で支えられているので筋肉量が低下すると関節はより不安定になり、関節症の進行スピードが早まります。良質なタンパク質をしっかりと摂取することで筋肉量の低下を抑えることができるので高タンパク質のフードをお勧めします。
また、体重を増やしすぎるとと、その分関節へ負荷を与えてしまうので低カロリーであることも重要です。
HEKAグレインフリードッグフードの主なタンパク源はサーモンとラム。どちらも栄養学的に非常に優れたタンパク質です。それに加えてHEKAグレインフリードッグフードはカロリーも控えめに設計されているので、体重管理にも適しています。
2.消化性のいいフードであること
食べ物を消化する機能はシニア期になるにつれて確実に落ちていきます。消化にいいフードは色々な観点から考えられますが、HEKAグレインフリードッグフードのような「グレインフリー(穀物不使用)」もその基準のひとつになると思います。
ある論文ではグレインフリーの食事の方がそうでないものに比べ、排泄された便に残ってる栄養が少なかったと報告されています。排便物に残っている栄養が少ないということは、消化管がより効率的に栄養を吸収できているという証拠です。実際に、HEKAグレインフリードッグフードを食べているワンちゃんからもお腹の調子がよくなった!というお声をよくいただきます。
さらに、グレインを使用せずにドライフードを製造するには非常に繊細なレシピと技術が必要のため、フード自体の質が高く、安心して与えることができるのもポイントです。

3.ω3系脂肪酸など抗酸化作用のある成分を豊富に含んでいること
ω3系脂肪酸には軟骨細胞の細胞膜に取り込まれて抗炎症作用を示すことが報告されています。継続的に摂取させてあげることで慢性的な関節痛を和らげる効果があります。
さらにフリーラジカル(不安定な物質で細胞を攻撃するため老化などの原因のひとつとされている)を除去することで抗酸化作用を示すこともわかっています。
関節症と認知症の両方に効果を期待できるω3系脂肪酸はシニア期には必須の栄養素と言えるでしょう。
サーモンにはω3系脂肪酸であるDHAやEPAなどが多く含まれています。ラムもじつは肉類の中で含有している脂肪酸がとても優秀であることが知られていて、ω3系脂肪酸のひとつであるα-リノレン酸が多く含まれています。
そんな原材料をふんだんに使ってるHEKAグレインフリードッグフードにはもちろんω3系脂肪酸が豊富です。
さらにシニアのワンちゃんのために抗炎症作用をもつノコギリソウ、ユッカなどのハーブが配合。さらに人での研究において、ヤドリギには免疫系の活性化作用があることが報告されています。これらは体の抵抗力が落ちやすくなるシニア期にぜひ摂取していただきたい食品になります。
〜まとめ〜
- ワンちゃんの平均寿命は年々伸びてる
- それ故、シニア期のお悩みを抱えるワンちゃんも増えている
- 関節症や認知症は治すことができない病気
- 進行抑制にはフード選びが非常に重要。おさえたいポイントは3つ
- 高タンパク、低カロリーであること
- 消化性のいいフードであること
- ω3系脂肪酸など抗酸化作用のある成分を豊富に含んでいること
- HEKAはすべてのポイント+αでシニア期にもぴったり
シニア期になると若い時のように遊んだり、動き回ったりすることは少なくなってきます。しかし長く一緒に過ごした関係だからこそ落ち着いた、安心できる時間を過ごせることが魅力ではないでしょうか。
体調で気を配らなければいけないことも増えてきますがHEKAグレインフリードッグフードとともに健康なシニアライフを送っていただけると嬉しいです。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。