【猫のお風呂徹底解説】猫に合ったおすすめシャンプーの選び方と頻度
どのくらいの頻度で猫をお風呂に入れていますか?
1日の多くの時間、猫は自分の舌で身体を舐め、清潔を保とうとすることはよく知られています。しかし、この行動は猫の被毛を完璧にきれいにしているとは言えません。特に、毛玉や汚れを猫が舐めてしまうと、より状態が悪化してしまいますし、猫によってはグルーミングを行なわない子もいます。
身体を清潔に保ってくれるキャットペアレントに出会えたあなたの猫は幸せでしょう!
猫の皮膚と被毛を清潔に保つことは、猫の健康のためにとても大切なことです。したがって、猫を“時々”お風呂に入れてあげましょう。頻繁にお風呂に入れすぎると、皮膚がカサカサに乾燥する場合がある為、一般的な室内飼育の猫であれば、年に1~2回程度の入浴で問題ありません。
しかし、入浴の頻度は、次のようないくつかの要因によって異なりますのでその子によって考慮してあげましょう。
- 飼育環境
室内飼育の猫は年に1~2回の入浴をおすすめしていますが、屋外飼育の猫は一般的に室内飼育の猫よりも頻繁にお風呂に入る必要があります。これは、屋外飼育の猫は外に出ることで匂いや細菌、外部寄生虫などがつきやすく、早く清潔が損ねてしまうからです。
- セルフグルーミングの頻度
太っている猫は身体の隅々までグルーミングが行き届きませんので、被毛がベタベタしたり、脂っぽくなったりしないようにするために、定期的な入浴が必要です。
- 被毛の長さとタイプ
長い被毛は短い被毛の猫よりも頻繁な入浴を必要とします。
- 活動レベル
活動的な猫は、汚れがつきやすいため、より頻繁な入浴が必要になります。
- 健康問題
皮膚の炎症、ダニやノミの寄生、軟便症状があり被毛が汚れてしまう場合は、より頻繁にお風呂に入れる必要があります。
猫をお風呂に入れる理由
前述したように、猫は一般的に自分でグルーミングをし、清潔を保とうとしますが、猫をお風呂に入れることはさまざまなメリットがあります。
- 皮膚や被毛の健康維持
シャンプーは、愛猫の皮膚と被毛のために有益です。コンディショナーが含まれているシャンプーは、ペットの被毛を柔らかくすることができますし、皮膚疾患や皮膚の弱い子には専用のシャンプーもあります。どの製品を使用すれば良いかわからない場合は、獣医に相談してください。
- キャットペアレント自身のために
猫を入浴させることで毛が抜けにくくなります。毛が抜けることは、キャットペアレントからよくある悩みです。特に、猫の被毛が長い場合や柔らかい場合。毛を抜けにくくすることは猫アレルギー症状を軽減するための優れた方法です。
シャンプーの種類
ペット用シャンプーを選ぶ際は、必ず成分表をチェックしましょう。柑橘類のエキス、アロエベラ、オートミールなどの成分を含むシャンプーを選び、人工染料、パラベン、ラウリル硫酸ナトリウム、石油化学製品を含むシャンプーは控えましょう。このようにシンプルな成分のシャンプーを使用することをおすすめします。
- 一般的用途
一般的な目的のシャンプーは主に洗浄目的であり、ほとんどの猫に使用できます。
- 子犬用シャンプーまたは子猫用シャンプー
低刺激なもので、子犬と子猫のために特別に設計されています。
- 薬用または低刺激性シャンプー
低刺激性シャンプーは、皮膚のかゆみ、酵母菌感染症、乾燥肌などの皮膚の問題の治療に使用されます。
- ノミとダニのシャンプー
ノミやダニのシャンプーには、ノミやダニを取り除くのに非常に効果的な成分が含まれています。しかし、シャンプーだけではノミやダニを再び寄生することを防ぐことはできないので注意してください。完全に防ぐ場合は、専用の予防薬を動物病院から処方してもらいましょう。
- 洗い流さないシャンプー
猫が水を嫌がる場合は、洗い流さないシャンプーを選びましょう。
正しい猫用シャンプーの選び方
間違った製品を使用すると、せっかくシャンプーをしたのにもかかわらず、多くの問題を引き起こす可能性があるため、どのようなシャンプーが猫にとって最適なのかを知ることが重要です。
ペット用シャンプーは人間用シャンプーとは違います。
ペット用シャンプーはより低刺激に作られています。人間の皮膚のpHは約5.5〜5.6程度ですが、ペットの皮膚のpHは6.2〜7.4程度で中性です。PetMDによると、ペット用シャンプーはpHが約7の中性域であることが望ましいとされています。
それでは、猫用シャンプーを選ぶ際に考慮すべき点をご紹介します。
- 肌のタイプ
愛猫の皮膚が正常であれば、日常ケア用シャンプーで良いでしょう。
皮膚が敏感であったり、皮膚トラブルがある場合は、オート麦タンパク質やアロエなどの成分を含む低刺激性または薬用のシャンプーを検討してみましょう。これらのシャンプーはマイルドで低刺激であり、皮膚を刺激しません。
猫が乾燥肌の場合は、皮膚に潤いを与え、不快感を和らげるかゆみ止めシャンプーを選ぶとよいでしょう。
屋外飼育の猫は屋内飼育の猫よりも多くのメンテナンスが必要です。そのため、屋外飼育の猫の被毛の健康を保つためにディープクレンジングシャンプーを選んであげましょう。
愛猫の被毛は絡まりやすい場合は、シャンプーとコンディショナーをそれぞれ使用するか2in1シャンプーを購入する必要があるかもしれません。
- 年齢
年齢によってニーズが異なりますので、年齢に合わせたシャンプーを選びましょう。子猫用シャンプーは、一般的に低刺激で、成猫のシャンプーよりも目や皮膚の炎症を引き起こす可能性が低くなっています。
最後に
お風呂や水が好きな猫も稀にいますが、ほとんどの猫はお風呂が苦手だと思います。年に1~2回ですと、なかなか慣れてくれるのも難しいでしょう。その場合は、洗い流さないシャンプーもありますし、トリミングサロンや動物病院でお願いする方法もあります。毛が絡まってしまったり、身体に寄生虫が寄生してしまうとシャンプーの頻度は多くなりますので、日頃からブラッシングや適切な予防を心掛け、なるべくストレスを猫にかけないようペアレントがケアしてあげましょう。