今日から始められる愛犬愛猫の腸活
近年、人間でも健康ケアに大切だと話題の腸内環境を整える「腸活」。実はワンちゃんの健康管理にも大切であることをご存知でしょうか?今回のマガジンはワンちゃん・ネコちゃんネコちゃんの腸活についてお話いたします。
腸活とは?腸活の基本
「腸活」とは腸内環境を整えることで健康維持、増進をはかることです。
腸内には多種多様の数百兆個の細菌が存在し、「腸内フローラ」と呼ばれています。そしてこの腸内フローラの乱れがアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や大腸癌に代表される腫瘍疾患に関与しているということがわかってきています。
ワンちゃん・ネコちゃんが腸内環境を乱す原因
➀食事の乱れ
ワンちゃんも人間と同じように胃に負担のかかる食材を食べづけると腸内環境が荒れていきます。一方でずっと同じ食事だけだとそれでも腸内細菌が偏ってしまうこともわかっているためいつも同じ食事が必ずしもいいというわけではないのです。
②ストレス
腸を乱す原因はストレス。ワンちゃん・ネコちゃんは強いストレスを感じたり、蓄積すると悪玉菌を増やし、さらに自律神経の働きが乱れて胃腸の動きが悪くなります。
ワンちゃん・ネコちゃんのストレスの原因としては、運動不足や長時間の留守番、ペットペアレントさんとのコミュニケーション不足などがあげられます。ワンちゃん・ネコちゃんと一緒に遊んだり、散歩へ行ったりする時間を作ってあげましょう。
③老化
腸内環境が良い状態と言うのは、善玉菌と悪玉菌のバランスが整っている状態であり、歳を重ねるにつれて善玉金の数が減少していくため、結果悪玉菌が増え腸内を攻撃してしまうのです。
《年齢別》腸活をすることのメリット
■幼少期
ワンちゃん、ネコちゃんの一生の健康が幼少期の腸活にかかってくると言っても過言ではありません。
生後5~6カ月くらいから母体から引き継いだ免疫と体内でつくった免疫が完全に入れ替わり、自分自身で免疫を保っていきます。このときに腸内環境が整っていると免疫力を高め、栄養の吸収率も上がって病気に負けない身体をつくることができます。
この段階で腸内環境が乱れていると、食欲不振や湿疹などの皮膚疾患、お腹を壊すなどの不調が表れることがあります。しかし、免疫力を高めておけば、少し体調が悪くなっても自分の力で治せます。実はワンちゃん・ネコちゃんの「幼少期」こそ腸活が重要だったのです。
■成年期
腸内環境が整っていないと、フードを変える際に、下痢をしてしまうようになったり、旅行や旅行など環境の変化があると体調が悪くなるなど体調不良を引き起こしやすくなります。
また、身体が出来上がっていくにつれ、アレルギーなどの皮膚症状が表れることがあります。アレルギーは腸内環境を整え、免疫を高めておくことで、体内に入ってきた食べ物への防御反応であるアレルギーに打ち勝つことができます。
■シニア期
シニア期になると、体力や免疫力が低下していくと共に、腸内から善玉菌が減っていきます。なので、腸活により、善玉菌が減る速度を遅くしていくことが大切。そうすることで免疫力を底上げできるのです。腸活を毎日コツコツと行っていくことで、老化を遅らせ、病気と闘う体づくりをしていきましょう。
また、シニア期は歯周病などで、口の中の環境(口腔環境)が悪化します。口腔内にも、腸内と同じように善玉菌と悪玉菌が存在します。歯周病がひどくなると悪玉菌が激増し、食事のタイミングでフードなどとともに流れて、消化器官に入ってきます。このとき、腸内環境が整っていないと口腔内から流れてきた悪玉菌が原因で、内臓系に負荷がかかることがあります。体内に入ってくる細菌に負けないように腸活をして備えましょう。
愛犬・愛猫に今日からできること
➀良質な食事を与える
普段のペットフードやおやつの添加物や原材料に気を付けるだけで大きく違います。
②ストレスを解消する
身の周りの環境を整えてあげることや、一緒に遊んであげるだけでワンちゃん・ネコちゃんのストレスは軽減されます。今日からでも是非見直してみてください。
③サプリメントを取り入れてみる
サプリメントに含まれている腸内細菌が腸内環境を正してくれます。