犬が床をガリガリ引っかく理由

犬が床を引っ掻くのは、病気や不安など、さまざまな原因が考えられます。

中には、床を激しく引っ掻きすぎて、フローリングを壊してしまうこともあります。

このような犬の行動特性の解決策を見出す前に、まずは引っ掻き続ける原因を見つけることが重要です。

なぜ愛犬は床を引っ掻くのか?

愛犬が床を引っ掻く理由は、主に以下の可能性があります。

​​野生本来の巣作りについて
犬が床を引っ掻く理由は、巣作りと関係があるかもしれません。犬は安全で快適な場所で寝ることが好きです。その快適な場所を得るために、床を掻く犬がいます。犬がペットとして飼われる前は、自分で寝る場所を用意しなければなりませんでした。そこで、自分で小さな巣穴を作って、そこに丸まって寝ていたのです。このように、犬は家畜化されても、その原始的な本能は失われていません。そのため、愛犬が巣作りの行動をしても、心配する必要はありません。

コミュニケーション
犬の足には嗅覚腺があります。これにより、他の犬に伝える嗅覚のメッセージを高めることができます。犬は他の犬とコミュニケーションをとるために床を引っ掻くことがあります。掻くことで床にサインが出るので、犬はそのサインを組み合わせて、他の犬がチェックできるような犬にとって完璧な絵を作ります。

嗅覚と視覚を組み合わせた引っ掻き傷は、他の犬に明確なメッセージを送ることができます。

縄張りのマーキング
犬はオオカミの仲間です。そのため、犬もオオカミと同じように、足の指の間や前足の下にフェロモンを出す匂い腺があります。犬はこの匂いで自分とコミュニケーションをとります。匂い腺から作られた匂いは、たいてい長い間持続します。

愛犬が排泄の際に土を蹴っているのを見たことがあるのではないでしょうか。これは他の犬にメッセージを残している可能性があります。もし愛犬が家の中でも床を引っ掻いていたら、それと同じことをしているのかもしれません。犬は縄張りを確立するために、自分の匂いをあちこちに拡散します。そのため、家の床を引っ掻くことで縄張りを示し、他の犬が家に入ってきたときには、それが警告となるため、引っ掻いているのかもしれません。

退屈を感じている
床を引っ掻いたり掘ったりするときの前足の感触が好きで、一種の娯楽としてやっている犬もいます。つあり、退屈しのぎに床を掻く犬もいるのです。肉体的にも精神的にも十分な刺激がないため、エネルギーが過剰になっているのでしょう。

どんな時に困るの?

床を掻くのは犬の本能の一部です。この本能は、人間に家畜化される前から彼らに備わっていました。現在、家畜化されても、その本能はそのまま残っています。つまり、犬がたまに床を掻くのは自然なことなのです。

では、この行動はいつ頃から気にし始めたら良いのでしょうか?
それは掻くことが過剰になったとき。愛犬が床を引っ掻き続けると、ドッグペアレントも愛犬も問題が複雑化しますので、すぐに解決策を見つけなければなりません。

また、愛犬が過剰に床を引っ掻くことで、自分自身を傷つける可能性があります。怪我をするだけでなく、家のフローリングを破壊し、家具もダメにしてしまうかもしれません。

過剰な引っ掻きの理由

愛犬が過剰に床を掻く理由は以下のような例があります。

不安
人間と同じように、犬も夜になると不安になります。その不安を解消する方法のひとつが、床を掻くことなのです。

また、部屋や家の中を以前とは違う状態にすることも、犬を不安にさせます。その結果、床を引っ掻くようになることもあります。さらに犬の中には、子供と同じように、何かにつけて怖がる子がいます。稲妻や雷、嵐などが原因で犬が不安になることもあります。

寂しさ
夜、あなたが寝ているとき、犬は寂しい思いをしていませんか。ドッグペアレントがいないことで、犬は寂しさを感じているのかもしれません。

恐怖
家の中に来客や他のペットが入ってくると、愛犬が怖がることもあります。例えば、友人が家に来たときには、愛犬の様子に注意を払う必要があります。犬の不安感が高まっていることに気づいてあげるようにしましょう。犬は縄張り意識が強いので、床を掻くことで不安を表現します。

痛み
犬が床を掻く理由のひとつに「痛み」があります。犬が痛みを感じているときは、破壊的な行動をとることがあります。痛みは犬と人間共にストレスを与えます。そのため、犬の痛みが原因で、犬がストレスを感じてしまうことがあります。犬のストレスレベルによって、ストレスや痛みを解消するために床を掻く割合が決まるかもしれません。

OCD(強迫性障害)について
犬の精神的な健康に影響します。強迫性障害は、頻繁ではありませんが、犬にも見られます。犬がOCDを持っていると言われる場合、そのような犬は通常の犬の行動を誇張した行動を示します。このような行動は、犬が予想以上に長時間にわたって示し、繰り返されます。このような状況では、その犬は異常であると考えられます。

強迫的と考えられる犬の行動には、床を掻く、空間を見つめる、過剰に噛む、過剰に吠える、光を追う、尻尾を追う、回転するなどがあります。

引っ掻く行為の解決策

①ベッドを用意する
まず最初にできることは、愛犬専用の快適なベッドを用意することです。研究によると、犬は縁が盛り上がっていて丸い形のベッドが好きだそうです。この丸い縁のベッドは、犬が床を引っ掻いて作ろうとしている巣穴を完全に再現しているからです。

②十分に運動をする
日中、犬が十分に遊べるようにしましょう。愛犬を定期的に訓練し、一緒に遊び、運動させる必要があります。これにより、愛犬はエネルギーを使い果たし、消耗します。一日の終わりには、愛犬は疲れていて、床を引っ掻く努力をする可能性が低くなります。

犬が床を掻くのは普通のことです。しかし、日常で引っ掻き行動をされてしまうと少し困ってしまうもの。ここで紹介した解決策を活用して、引っ掻きを最小限に抑え、異常を感じた場合は獣医師に相談しましょう。