お家で愛犬をシャンプーするときの手順や注意点は?【トリマー監修】

こんにちは!perromartペットハピネスチームトリマースタッフのnanamiです♪

4月26日は「よい風呂の日」

皆さんは、愛犬をお家でシャンプーすることはありますか?

基本的には、ペットサロンで知識や経験のあるトリマーさんにシャンプーしてもらうことが安全でおすすめですが、サロンの予約が取れなかったり、お出かけしたら汚れてしまった・・・など、お家でシャンプーしないといけない時もありますよね!

いざ、シャンプーをしよう!と思っても

・シャワーの温度は何度にしたらいいのかな?
・シャンプーが目や耳に入らないか心配・・・
・うちの子、シャンプー苦手なんだよね

など、心配なことやわからないことが多いかと思います。

そこで今回は、トリマー経験者のnanamiがお家でシャンプーする際に、注意したいことや手順をご紹介!
オススメの便利グッズや実践していることなども紹介しているので、ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです♪

 

目次



シャンプー前の準備

必要なケアグッズの準備やワンちゃんに適したお風呂場の室温、水温を設定しておきましょう!
室温は「21~25℃前後」、シャワーの温度は「36℃〜38℃前後」がおすすめですが、愛犬がハアハアしてないかなど適宜、確認して調節しましょう!
 

準備するもの

シャンプー、リンス・トリートメント、桶、コームまたはブラシ、タオル、ドライヤー
あると便利なグッズ:泡立てネット、スポンジ、吸水タオル

ブラッシングをしよう

シャンプー後に絡まりを取ろうとするとドライの時間がかかってしまったり、濡れた状態で体が冷えてしまい、ワンちゃんの負担になってしまうことが・・・

シャンプーを行う前に「ブラッシング」を行い、被毛の絡まりや細かい汚れを落としましょう!

耳栓(コットン)を活用しよう

耳の中にシャンプーや水が入らないか心配な場合は「耳栓」がおすすめです。
コットンをワンちゃんの耳の大きさに合うサイズに丸めて詰めてあげましょう!

シャンプーや水の侵入を防ぐだけでなく、シャワーの音が和らぎ、ワンちゃんが落ち着くというメリットも◎


シャンプーの手順とコツ

温水で体全体を濡らそう

ワンちゃんは、シャワーの音や水圧にびっくりして、シャワーが苦手になってしまうことがあります・・・

コツは、弱めの水圧に設定したシャワーヘッドを地肌に近づけ撫でるように体全体を濡らしてあげることです!

それでも、ワンちゃんが嫌がってしまう場合は、シャワーヘッドに手ぬぐいやタオルを巻いてあげたり、スポンジに水を含ませて濡らしてあげましょう。

温水で「足→体→頭」の順で全体を濡らして行くのをおすすめしますが、愛犬が触られて苦手と感じるところを後回し、少しずつ慣らしながらでも◎

 

シャンプー剤は、しっかり泡立てよう!

泡が汚れを浮かせてくれるので、余分な皮脂汚れを取り除くことに効果的◎
泡がクッションになることで、皮膚や被毛のこすれを軽減し、優しく洗うことができます。
 

◼︎泡立たせるには?

桶などにシャンプーと水を適量入れ、シャワーの水圧を利用することできめ細やかな泡を作ることができます!

また、「泡立てネット」で泡立てることもおすすめです。

シャンプーのコツ

顔周りにシャンプーが付着している時間を少なくするために泡立てたシャンプーを「体→足→頭」の順でつけ、手のひらや指の腹を使い、優しくもみ洗いしましょう!
※ゴシゴシ洗うと被毛が絡みやすくなってしまいます

汚れやすい足先は、1本1本、肉球・指の間までしっかり◎

◼︎お顔周り

お顔を洗う時は、目にシャンプーが入らないように、指の腹を使って目周りの汚れを優しく取り除いてあげるのをおすすめしますが、嫌がってしまい難しい場合は、てぬぐいなどの布にシャンプーを染み込ませ、拭いてあげるだけでも大丈夫です◎

◼︎お耳

ワンちゃんの耳には脂が溜まりやすく、脂が原因で毛玉になってしまったり、乾きにくいこともあります・・・
指の腹を使って、しっかり脂を落とすようにもみ洗いしてあげましょう!

しっかりすすぎましょう!

顔周りにシャンプーが付着している時間を少なくするために「頭→体→足」の順番で泡を下に流していくイメージですすぎましょう。

シャンプーが目の中に残っていると、後々、炎症を起こしてしまう可能性があります・・・

頭にシャワーヘッドをあて、そこから流れてくるぬるま湯で目に入ってしまったシャンプーを流してあげてください!
流している時は、目を開いた状態または瞬きをしていても大丈夫です◎


リンス・トリートメントについて

桶などにリンスと水を適量入れ薄め、そのまま背中から流し、手のひらで体全体に揉み込んであげましょう。
※全身にかけることができなかったとしてもすすぎと同時に全体に行き渡るのである程度被毛に馴染ませられれば大丈夫です!

◼︎リンスとトリートメントの違いは?

【リンス・コンディショナー】:毛の表面を整え滑りやまとまりをよくして、絡み防止に!
【トリートメント】:基本的にはリンスと一緒の働きで、ダメージを受けた被毛の健康を取り戻すために使用

リンスにはシャンプーのアルカリを中和する働きがあると言われているので、リンスとシャンプーは別になっているものがおすすめ◎
 

最後のすすぎ

洗い残しは皮膚トラブルにつながる可能性があるため、しっかりと温水で流していきましょう!
流し切れたかな?と思ったら一度、温水を止め、ワンちゃんの体全体を触り、リンスのぬめりが残っていないか確認してくださいね。
 

水気をとろう

タオルドライをする前にワンちゃんの耳に優しく息を吹きかけるとブルブルっとして水気を飛ばすことができるのでやってみましょう。
ドライの時間を短縮するためにも、吸水タオルでしっかり水気をとることもおすすめ◎


ドライヤーのコツと注意点

ドライヤーをワンちゃんから「20〜30cm程」離しながら、温風で内臓に近いところの「おなか→背中→足→顔」の順番で乾かしてあげることで体の冷えを軽減してくれます。

ドライヤー(温風)の風が当たっている部分を確認しながら、コームやブラシを使用し、梳かしながら乾かしてあげましょう!
 

お顔周りの乾かし方

目周りや口周りなどが生乾きのままだと「涙やけ」や「よだれやけ」の原因につながることも・・・
また、ドライヤーの風が目に当たってしまうとドライアイの原因にもなってしまいます。

お顔の周辺を乾かす場合は、顔の前からではなく、斜め後ろくらいから風を当ててあげてくださいね!
※難しい場合は、冷風弱めでの乾かしでも大丈夫です◎
 

​​乾いたか最終チェックを忘れずに!

ドライヤーの風を被毛に当て、被毛がなびくようであれば、乾いた状態ですが、念の為、毛の流れに沿って全体的にコームを通し、乾かし残しがないか確認しましょう。

ロングヘアーのワンちゃんの場合は、最後に冷風を当て、毛のなびき方を見ることをおすすめします!

このとき、毛が散っていたら乾いているサインですが、散らずに固まっている場合は、乾きが甘いので、コームで梳かしながら、しっかり乾かしてあげましょう!


シャンプー後は保湿が重要!

軽くコットンで耳掃除をし、耳の中にはいってしまった水や汚れを取り除いてあげましょう!

また、シャンプーは「いいこと」とワンちゃんに思ってもらえるよう「お利口さんだったね〜♪」とたくさん褒め、おやつなどのご褒美をあげることもおすすめです!

 

 

​​洗いすぎには注意。保湿して、乾燥を防ぎましょう!

ワンちゃんの皮膚の状態にもよりますが、シャンプーは「月1〜2回」が理想とされています!
※かかりつけの獣医師さんよりアドバイスを受けている場合は、獣医師さんの指示に従ってくださいね

洗いすぎてしまうと、皮膚を保護している皮脂を洗い流してしまい、皮膚のバリア機能が低下
また、ドライヤーの風で、皮膚が乾燥し、かゆみや炎症を起こしてしまう可能性も・・・

ペアレントさんたちがお風呂上がりに化粧水や乳液を塗って保湿するように、ワンちゃんにも保湿をしてあげることをおすすめします◎
 


最後に

いかがでしたでしょうか?

シャンプー初心者さんやお家でのシャンプーをすることが怖い・・・と感じる場合は、汚れてしまった部分や気になる所のみのシャンプーもおすすめです!

お風呂場でシャンプーすると、ペアレントさんの腰に負担がかかってしまう可能性も!(私は腰痛持ちなので、ストレッチしながらシャンプーしています・・・泣)

カインズなどのホームセンターの「セルフウォッシュ」には、サロンで使用しているようなシンクやトリミングテーブル、ドライヤーが装備されており、ペアレントさんの腰への負担が少ないので、お風呂場で洗うのが大変な場合は「セルフウォッシュ」を活用してみてくださいね!

お家でのシャンプーが慣れないと思わぬ怪我や皮膚などのトラブルにつながることもございますので、難しいと感じた場合はペットサロンでトリマーさんにシャンプーしてもらうことをおすすめします!

この記事が少しでも、お家でシャンプーする際のお役に立てると幸いです♪
 

◼︎こちらの記事もおすすめ!タップしてね♪