皮膚の乾燥は「皮膚のバリア機能」が正常に働かなくなってしまう原因の一つ。
ワンちゃんの皮膚は、ヒトの1/3~1/5ほどの厚みしかありません。
その中でも「角質層」が乾燥しやすいので、とってもデリケート。
また、皮膚のpHがアルカリ性なので、雑菌が繁殖しやすいという特徴があります。
皮膚の乾燥は「皮膚のバリア機能」が正常に働かなくなってしまう原因の一つ。
ワンちゃんも、実はヒトと同じように「保湿」や「抗菌」のスキンケアが大切なんです。
本記事では、獣医師スタッフ原監修のもと、トリマースタッフnanamiが、実際に商品を使用した感想などを交えながら、犬用のスキンケア商品をご紹介していきます!
結果|この記事でおすすめする商品
獣医師スタッフ原が、獣医師として病院で診察する中で出会う皮膚病のあまりの多さ、ペットペアレントさんがそれに対して家でできる対策の少なさに対する問題意識、そして協同開発することになった会社さんとの偶然の出会いが重なって生まれた商品です。
目次
・比較項目
・ドッグフードを選ぶポイント
・商品紹介
・最後に
犬用スキンケア商品の種類
ワンちゃんにさまざまな犬種がいるように、スキンケア商品の種類も多岐にわたります。
まずは、それぞれの形状の特徴をご紹介していきます。
シャンプー
目的:汚れやベタつきを落とし、皮膚の清潔を保つ
特徴:液状タイプや泡タイプなど形状にも種類がある
オススメ使用部位:全身
メリット:皮膚・被毛全体を満遍なくケアし、汚れが落とすことができる
デメリット:よく泡立て、しっかり流してあげるために手間や時間がかかる
化粧水
・ローションタイプ
目的:皮膚の保湿
特徴:水分量が多く伸ばしやすいので、摩擦がなく低刺激
オススメ使用部位:被毛の少ない部分(肉球やお腹周り)
メリット:被毛の短い子の場合は、撫でるように素早く塗布できる
デメリット:プードルちゃんのような巻き毛の子は被毛をかき分けて塗布する必要があるので全体への塗布は時間がかかる
・ミストタイプ
目的:皮膚被毛の保湿ケア・静電気防止
特徴:粒子が細かく、広範囲に吹きかけることができる
オススメ使用部位:全身
メリット:吹きかける距離によって使い分けができる(遠くから→広範囲|近くから→塗布したい部分のみ)
デメリット:スプレーの音がするので音に敏感な子は苦手な可能性あり
・泡タイプ
目的:皮膚の保湿ケア・静電気防止
特徴:きめ細かい泡の形状
オススメ使用部位:気になる細かい部分
メリット:皮膚まで浸透させやすい、垂れてしまうことなく塗りやすい
デメリット:分量を調節しずらい
クリーム
目的:保湿
特徴:水分に加え、油分が含まれている
オススメ使用部位:被毛のない部分(肉球やお腹周り)
メリット:保湿力が高い
デメリット:ベタつきやすい
ウェットシート
目的:簡易的な汚れ落とし
特徴:不織布に保湿成分などを染み込ませたもの
オススメ使用部位:汚れの気になる細かい部分
メリット:気になる部分のみの汚れを落とすことができる
デメリット:ウェットシートが乾きやすく、持ちがよくない
比較項目
色々な商品があると「どれを選んだらいいの・・・?」と思ってしまいますよね。
本記事では、4つのポイントからperromart編集部が独自に評価し、ランキング形式で発表します。
商品紹介
モイスチャームース
泡タイプ|¥1,800(50ml)¥2,900(200ml)
使用感:◎|価格:◎|安全性:◎|効用:◎
現役獣医師と化粧品会社協同にて作られた保湿剤で皮膚科獣医師さんも推奨しているので安心です。
これ一本で「保湿」と「抗菌」の成分が含まれており、皮膚のケアをサポート◎
また、ベタつかず、垂れることもないので、使いやすいと思います。
お試ししやすい50mlもご用意しているので、初めて保湿剤を手にするペアレントさんにオススメです。
【主な成分】
水、ヒノキチオール、セラック、コカミドプロピルベタインチタン、炭化チタン、セラミドNP、リピジュア®、炭酸ケイ酸(Na/Ca)
【使用方法】
【使用イメージ】
1日1回〜数回、3、4プッシュ
mofuwa スキンケアミスト
ミスト|¥3,300(300ml)
使用感:◎|価格:◯|安全性:◎|効用:◯
肉球荒れ、お腹やお尻、耳ダレ、涙やけなど、あらゆるお悩みにお使いいただける商品です。
口の中にもスプレーができるので、口臭ケアにも◎
抗菌作用はないのですが、保湿・除菌効果があり様々な部分をケアしてくれる万能アイテムです。
スプレータイプは、音に敏感な子は苦手な可能性があるので注意です。
【主な成分】
高機能性電解酸化水100%(ノンアルコール)
【使用方法】
・被毛をかき分け、スプレーし、揉みこむ
・耳や目元のケアには、コットンに染み込ませてからケア
・肉球に直接スプレーするか、手のひらやお皿に溜めて漬けてケア
※汚れを落としてからスプレーしてあげるとより効果的
※公式サイトより引用
【使用イメージ】
1日3回、気になる部分がしっかり濡れるくらい吹きかける(効果を高めたい場合は1日10回程)
APDCモイスチャーミスト(犬用保湿スプレー) 肌消臭、保湿ケア
ミスト|¥1,430(125ml)
使用感:◎|価格:◯|安全性:◯|効用:◯
ペットショップでもよくみかけるシリーズで手に入れやすい商品です。
125mlで¥1,430と高コスパ。
保湿ケアをメインにしたい場合、ミストタイプは短毛種の子におすすめ◎
長毛種・巻き毛の子には使うときは静電気予防に最適です。
【主な成分】
マカダミアナッツオイル、ユーカリオイル、ティーツリーオイル
ローズ マリーオイル、ラベンダーオイル、ベジタブルグリセリン
アラントイン、ピロクトンオラミン、保存料 など
【使用方法】
・乾燥が気になる時やシャンプー後の保湿
・犬の被毛をかき分け、皮膚に直接スプレー
【使用イメージ】
1日何度でも使用可能
P. ピードット パーフェクトクリーム プロ
クリーム|¥4,400(50g)
使用感:◯|価格:△|安全性:◯|効用:◎
アルコールの10倍の抗菌力がある水素イオンを使用している商品です。
水素イオンに害はないとされ臨床獣医師監修商品なので安心して使用できます。
油分によるベタつきが気になるクリームタイプですが、こちらの商品は水分が多く含まれているので、さらっとして塗りやすいです。
¥4,400(50gあたり)なので、使用頻度によってはコスパはあまりよくありませんが、部分的に集中ケアしたい!というお悩みにぴったりの商品です。
【主な成分】
水、スクワラン、ヒマワリ種子ロウ、ポリアクリル酸Na、ヒアルロン酸Na
※水はOCT水使用
【使用方法】
直接塗布して使用
【使用イメージ】
1日3回気になる部分に合わせて量を調節
ヒュミラック®
ミスト|¥3,357(250ml)
使用感:△|価格:△|安全性:◯|効用:◯
保湿性に優れ、病院で使用されることもある安心の商品です。
ぬるま湯に薄めることで全身にかけることができ、浸透させやすくシャンプー後の保湿にもぴったりです。
もちろんそのままスプレーとしてもお使いいただけます。
被毛に若干のパサつきが出ることもあるので、短毛種の子や、皮膚ケアに特化したい子にオススメです。
【主な成分】
尿素、乳酸、グリセリン、プロピレングリコール
【使用方法】
【使用イメージ】
・皮膚がしっとりするまで吹きかける。1日何度でも使用可能(気になる部分の乾燥が気になるときにスプレー)
・ぬるま湯1リットルに対して、キャップ3杯分加え、シャンプー後の全身に掛け流し、手のひらでしっかりと馴染ませる
パナズー パウケアクリーム
クリーム|¥2,640(60g)
使用感:◯|価格:△|安全性:◯|効用:△
私自身もペットサロンで使用し、愛犬用にも購入した商品のひとつ。
高濃度ヒアルロン酸配合のジェルで、馴染みが良く塗った直後からしっとり感を感じます!
ベタつきも少ないので、床を汚してしまうことやフローリングで滑ってしまう心配が少ないことも安心です。
肉球に特化したケアがしたいという方にはオススメです!
【主な成分】
水、アロエベラエキス-1、ヒアルロン酸Na、アラントイン、クロレアエキス、カッコンエキス、ヨクイニンエキス、シャクヤク根エキス、トウキエキス、ゲンノショウコエキス、ワレモコウエキス、キュウリエキス、マグワ根皮エキス、BG、GP、アクリル酸Naクロスポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、グリセリン、フェノキシエタノール
【使用方法】
適量を肉球に塗布し、揉み込むように馴染ませる
【使用イメージ】
1日2〜3回ほど(お散歩後にケアしてあげるイメージで)
愛犬の肉球の大きさに合わせて量を調節し、塗布後、揉み込むようにマッサージしてあげる
耳&目ウェットシートジョンポールペット
ウェットシート|¥3,080(45枚入り)
使用感:◯|価格:△|安全性:◯|効用:△
さっと拭くだけでケアできるので、お手入れ初心者さんにオススメの商品です。
無香料なので、ワンちゃんが嫌がる心配が少ないこともポイント◎
マイクロファイバーのシートが効率よく汚れを取り除き、アロエベラエキスの成分で保湿効果も。
耳と目元のみのケア用品ですが、同時に汚れも綺麗にしたいという方にはお手軽にケアできます。
【主な成分】
水、アロエベラエキス、クエン酸、ココアンホジ酢酸2ナトリウム、塩化ナトリウム、ポリアミノプロピルビグアニド
【使用方法】
気になる部分を拭き取る
【使用イメージ】
目ヤニや涙やけ(濡れ)が気になるときに使用
また、耳が汚れやすい子は朝と夜の2回使用
まとめ
いかがでしたか?
さまざまな犬種から毛質もそれぞれ異なるように、スキンケア商品にはさまざまなタイプの形状があります。
ご家族のワンちゃんの毛質や性格、使うときの目的にあった製品を選ぶことが大切ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪