愛犬と新幹線で移動してみた!実体験からの注意点や事前準備など乗り方完全ガイド

こんにちは!
perromartペットハピネスチームのmonaです。

9月は連休が多い月ですが、みなさんはどこかお出かけされますか?
私はお家でのんびり過ごす予定ですが、家族で帰省・旅行される方も多いのではないでしょうか!

愛犬との旅行はもちろん、お引越しや帰省などでも、場所によっては新幹線を使うことが候補に上がることに・・・

「そもそも犬(猫)って新幹線って乗れるの?」「新幹線移動どんなことに気をつけたらいい?」
そんな疑問や不安に、私が愛犬と初めて新幹線移動を行った際に調べたこと・感じたことなどを実体験から紹介していきます。

新幹線移動のルールや注意点はもちろん、オススメの商品・事前準備などの紹介もあるので、お楽しみに!
※記事内に記載のルールなどは2024年9月現在のものです。実際に乗車する場合は予め調べてからの計画がオススメです
 

目次

 
 

ペットの新幹線乗車ルール

新幹線はペットも一緒に乗車できます! 

ペットキャリーに乗せ、当日手回り品切符を購入することで同乗が可能ですが、注意しておくべきポイントがいくつかあるので、事前にチェックしておきましょう。
 

・「普通手回り品きっぷ」の購入(290円)が必要
・動物の全身が収納できるケースに入っていること
・タテ×ヨコ×高さの合計が120センチ以内の動物専用のケースに入っていること
・全重量(キャリー+動物)が10kg以下であること
・持ち込める手回り品は2つまで
・混雑時やワンちゃんの状況によっては持ち込みが制限される場合も

それぞれの項目を少し詳しく解説していきます。

 

「普通手回り品きっぷ」の購入


新幹線ではペットキャリーは規約上1つの荷物として扱われるため、同乗するときには手回り品切符を購入する必要があります。
手回り品の料金は、1個の持ち込みにつき290円

乗車する駅の改札口などで荷物を見せ、「普通手回り品きっぷ」を購入し、キャリーにタグを付けておくことで乗車することが可能です!
「普通手回り品きっぷ」は事前購入や自販機での購入はできないので、時間に余裕を持つなど注意してください
 

動物の全身が収納できる専用ケースに入っていること


ペットは全身が入るケースに入れる必要があり、抱いたままやバッグに入れた状態では乗車ができません。

布状で形態が固定しないもの(ドッグスリング等)については、全身が入っていても乗車ができないため、注意が必要です。
※駅構内や車内ではケースから出すことは禁止されています

タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内の動物専用のケースに入っていること


動物専用のケースであっても、サイズには注意が必要です。
タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内のケースを用意しておくようにしましょう。

ケースに車輪や手押し用の取っ手等がついている場合(ペットカート・ペットバキー等)については、車輪や手押し用の取っ手等の部分を含めた全体の大きさがペットケースの制限内である場合のみ、乗車が可能です。

一般的なペットカート・ペットバギーの場合は、全体でこの制限を超えるため持込みはできませんが、ペットが入るケース部分と車輪や手押し用の取っ手等が分離した状態で、ケースがペットケースの制限の範囲内(合計120cm)で、かつ車輪や手押し用の取っ手等ケース以外の部分が無料手回り品の制限(2点)の範囲内であれば持ち込むことができます。

ただし、この場合であっても、ケース以外の部分等に突起があるなど、他のお客さまに危害を及ぼすおそれがあると判断される場合等については、持込みを制限される場合があるため注意が必要です。

全重量(キャリー+動物)が10kg以下であること


ケースの形状やサイズが問題ない場合、持ち込みの総重量に注意してください。

ケースと動物を含めた全重量が10KG以下である必要があるため、ケースが重い場合や中型以上のワンちゃん、多頭での移動を考えている場合は要注意です。
 

持ち込める手回り品は2つまで


多頭暮らしさんや荷物が多い移動で注意が必要なのは持ち込みの個数制限。

1つのキャリーに2匹一緒に入るなどは特に制限されていませんが、持ち込める手回り品は、身の回り品(ハンドバッグや傘など)を除いて2つまでです。 

混雑時やワンちゃんの状況によっては持ち込みが制限される場合も


上記全ての条件が問題ない場合でも、他のお客さまに迷惑をかけると判断された場合や新幹線の乗車状況が混雑している場合などは、持込みをお断りする場合があるとの記載が規約に書かれています。

混雑時の利用は可能な限り避ける、乗車マナーを順守するなどの配慮が必要です。


ペットと新幹線に乗る際の注意点


JRが定める新幹線乗車ルールを把握したところで、次はペットと新幹線に乗車する際に、ルール以外で気を付けるべきことや、意識すべき点をお伝えします!

・移動時間は極力短めに
・繁忙期やピークの時間帯/混みやすい車両を避ける
・当日までにシャンプーなどトリミングを済ませておく
・当日の食事は早めに、少なめに
・トイレは乗車前に済ませておく
・乗り換えなどがあれば他の移動手段の規約等も調べておく
・万一に備えて動物病院なども調べておく

移動時間は極力短めに(目安:2-3時間程度)


駅構内や新幹線内ではペットを出すことは禁止されているため、普段の生活より気軽に水分補給・おやつ・トイレタイムを設けることが難しくなってしまいます。

途中下車をするにも、次の駅まで1時間以上かかってしまう場合も・・・

普段と違う環境や狭い空間で長時間過ごしてもらうことになるため、可能な限り乗車時間が短いプランで計画する・休憩の時間を挟んであげるなど愛犬・愛猫にかかるストレスを考慮してあげましょう。

繁忙期やピークの時間帯/混みやすい車両を避ける


繁忙期の新幹線はニュースでも報道されるほど・・・

さらに、時間帯によっても混雑することがあるので、ワンちゃんやネコちゃんへのストレスはもちろん、他に乗車しているお客さまとのトラブル防止のためにも、可能な限り「閑散期」や「空いている時間」で移動の予定を立てましょう。

また、「ホームから遠い空いている号車を選ぶ」など乗車位置などもポイントです。

▼繁忙期目安
<最繁忙期>
1月1日~6日・4月27日~5月6日・8月10~19日・12月28~31日

繁忙期:
3月21日~4月5日・8月1~9日と、7月・9月・10月・11月の祝日が土・日曜と連続し3連休以上となる場合の当該連休とその連休の前日

閑散期:
1月7日~2月末日・4月21~26日・5月7~10日・6月1日~7月15日・9月1日~10月10日・11月1日~12月27日の期間の月~木曜(ただし、祝日及びその前日と振替休日を除く)

※祝日法などの改正により祝日や休日が一部変更となる場合があります。

▼混雑時間目安
<平日>
通勤ラッシュである7時~9時/帰宅ラッシュである17時~20時

<休日>
昼間の9時~12時頃

▼混雑しやすい車両(自由席/指定席共通)
・ホーム中央付近(新幹線の駅の階段やエスカレーターは、多くの場合ホームの中央付近に設けられているため)
・トイレなどの設備がある奇数号車
 

当日までにシャンプーなどトリミングを済ませておく


公共交通機関にはアレルギーをお持ちの方や動物が苦手な方も乗車されます。

マナー対策として当日までに可能な限りシャンプーやサロンでのトリミングを済ませておくようにしましょう。

抜け毛などの対策として、お洋服の着用などもオススメです。

当日の食事は早め/少なめに


普段と違うにおいや揺れなど慣れない環境で、乗り物酔いをしてしまう可能性も。

嘔吐してしまう場合もあるため、当日の食事は乗車の数時間前には済ませ、量も少なめにしてあげることがオススメ。

空腹が続いている場合でも嘔吐の症状が出てしまう可能性もあるので、絶食はさせないよう注意が必要です。

トイレは乗車前に済ませておく


トイレの長時間の我慢は「膀胱炎」になってしまう可能性もあるため、乗車前にトイレは済ませ、トイレの時間がある程度決まっている子はその時間の移動は避けて予定を立てましょう。

ニオイには注意が必要ですが、ケース内でおトイレができる子やお粗相などに備え、マナーパンツの着用・ケース内にトイレシートを敷いておくことなどもオススメです。

乗り換えなどがあれば他の移動手段の規約等も調べておく


新幹線を降りた後、在来線やバス・タクシーなどに乗り換えて移動する必要があれば、該当の公共交通機関のルールに従って移動する必要があります。

新幹線同様に持ち込みが可能なケース・重量に規定がある場合や別途料金を支払う必要がある場合もあるため、事前に調べておき時間に余裕を持ってプランを組みましょう。

新幹線を降り、乗り換えが必要な場合は一度お外に出してあげ、水分補給やトイレの時間などを作ってあげてください。

万一に備え動物病院なども調べておくと安心


慣れない環境での長時間移動の場合、体調を崩してしまう可能性があります。

体調を崩しやすい子の場合、無理な移動はオススメできませんが、些細な変化にも気づいてあげられるよう様子を気にかけてあげるだけでなく、万一に備え移動中や到着予定地から近い動物病院などを調べておくようにしましょう。

※休診している曜日や時間などにも注意が必要です



愛犬との新幹線乗車経験からのオススメ(準備編)


事前の下調べ編がお伝えできたところで、ここからは、私が実際に愛犬と新幹線に乗る前の準備で、行って良かったことをお伝えしていきます!
 
・長時間移動に適したキャリー
・お気に入りグッズを把握しておく
・おうちでのキャリー慣れトレーニング
・公共交通機関での乗車練習
・当日の体力消耗

長時間移動に適したキャリー


ペットキャリーは、冒頭で記載した乗車の規格以外に、以下のポイントに注意し、選ぶのがオススメです!

・姿勢が変えられる広さ
・安定感のある形状
・通気口がある
・飛び出し防止リードがついている
・運びやすく移動させやすい


身動きが取りづらく、不安定なキャリーでは落ち着いて過ごすことができません。
姿勢を変えても余裕がある広さ・倒れたりしない安定したものを選ぶようにしましょう。

熱がこもったり、呼吸がしづらい設計のものはさけ、安全のため通気口のあるものやメッシュの窓がついてるもの・飛び出し防止用リードがついているものがオススメです!

また、ホームまでの移動など愛犬が乗ったキャリーを運ぶのは、想像以上に重く大変でした・・・
ワンちゃんの体重によっては、キャスターがついたものやリュックタイプなども◎

▼愛犬(琥珀)は5kgと大きめの小型犬なので、運びやすさを重視し、キャスタータイプを購入!新幹線乗車OKなペットキャリー

お気に入りグッズを把握しておく


キャリーが決まったら、慣れない移動中の状況でも愛犬(愛猫)が気を紛らわすことができるグッズを把握し、ケージ内の環境を整えてあげてください◎

私は上記に載せた写真のキャリー内にいつも使っているベッド・ブランケット・おもちゃを入れてあげてました!


▼おでかけでも必ず使ってくれるオススメグッズはこちら
ふわふわラウンドクッションふわふわやわらかブランケット

おうちでのキャリー慣れトレーニング


「キャリー=怖い/嫌」というイメージがついてしまうと、キャリーに入ってくれなかったり、入っていることがストレスになってしまいます。

当日の乗車スタイルが決まったら、愛犬(愛猫)のキャリー慣れトレーニングをしてあげましょう。
無理やり押し込んだりせず、オヤツなどをうまく使いながら、自発的に入るように誘導し、上手に入っていることができたらオヤツをあげ、褒めてあげてください。

徐々に入っている時間を伸ばしたり・フタを閉じる・フタを閉じる時間を長くするなどの実践を繰り返し、「ペットキャリーに入るといいことがある」というイメージを持ってもらう練習をしておくことがオススメです。

▼慣れてもらうため、おうちでもキャリーは出しっぱなしにしていましたキャリーは日頃から出しといて慣れてもらうのがオススメ!

公共交通機関での乗車練習


いきなりの長距離移動で電車への苦手意識をもってしまうとパニックになってしまったり、その後の克服をするのが大変になってしまいます。

ペットキャリーに慣れたらいきなり本番ではなく、在来線1駅〜数駅の移動を練習し、電車での移動に慣れてもらいましょう!

その子によっては毛布などを全体にかけ暗くした方がいい場合や、ペアレントさんの匂いが近くにあると落ち着く子など、その子が落ち着いて乗れる様子の把握をしておき、ここで難しいと判断した場合は無理な移動は避けることがオススメです。

お引越しなど、どうしても乗車しなければいけない場合、かかりつけの獣医師さんに酔い止めや睡眠薬の服用が必要かなどの相談を行いましょう。

当日の体力消耗


今回の移動で一番心配だったことは、乗車中にないたり吠えてしまわないかでした。

体力がたくさん残っている状態での乗車は興奮しやすくなってしまうため、当日はトレーナーさんが常駐している「ワンコの幼稚園」に預け、たくさん遊んでもらい体力消耗を!

お昼寝・休憩の時間には移動で使うキャリーを使用してもらったり、慣れる練習も取り入れてくださったので、個人的にはプロに愛犬の様子に合わせたトレーニングをしてもらうのもオススメだと感じました。

▼体力消耗中の琥珀さん体力消耗中のワンコ
 

いざ乗車!


トリミングは数日前までに済ませ、当日は朝から移動時間までワンコの幼稚園でめいいっぱい遊んでもらいました。

この日の愛犬琥珀さんのコンディションは体調もバッチリ◎
トイレも済ませて、マナーパンツを履いてもらい、いざドキドキの乗車です!

ワンコと新幹線

愛犬との新幹線乗車経験からのオススメ(乗車編)

 
・乗車位置はスペースに余裕がある最前列か最後列を
・落ち着ける乗車スタイルを見つけキャリーを愛犬仕様に
・愛犬が落ち着かないときの対処法を把握し準備しておく

乗車位置はスペースに余裕がある最前列か最後列を


乗車可能な規格内のキャリーケースであっても、座席の間に置くとキャリーでいっぱいになってしまい人が足を置くスペースがなくなってしまう場合があるので注意が必要です。

心配な場合は、座席と座席の間が少し広い最前列や最後列に座るのがオススメ
それでも難しい場合は、特大荷物スペースを予約し、愛犬の変化に気付けるよう、その近くの座席を指定席で購入し座るようにしましょう。

▼座席足元には入らないサイズのキャリーのため、特大荷物スペースを予約しましたワンコ同乗のオススメ乗車位置
※東海道・山陽・九州新幹線では2020年5月から、最後部座席は「特大荷物スペース付き座席」として予約制となっています。

落ち着ける乗車スタイルを見つけキャリーを愛犬仕様に


乗車練習のコメントと少し似ていますが、家で好きなものと外で好きなものが違う子などもいるため、乗車練習の際に愛犬の好みを把握してあげるようにしましょう。

我が家の愛犬の場合は、自分からキャリーに入ってくれるかどうかベッドをいくつか試しました。
ベッドは薄い方が好きな子、厚い方が好きな子・暗い方が落ち着く子など愛犬の性格を理解し、当日は万全の愛犬仕様に施されたキャリーで出発してあげてくださいね!

オモチャを入れてあげる場合、音が鳴るものは周りのお客様の迷惑となるため避けましょう。

愛犬が落ち着かないときの対処法を把握し準備しておく


新幹線の移動は短くありません。

途中で落ち着かなくなってしまう場合もあるので、落ち着かなくなってしまった時でも注意が引けるものや、長く遊べるおもちゃ・おやつの把握をしておきましょう!
我が家の愛犬はどんなに興奮していても「NAMAプレミアム犬猫おやつ」を出すだけで注意を引くことができるので、その状態が長く楽しめるよう犬用の知育玩具「KONG(コング)」に詰めてあげ、渡しています。

こうして渡してあげることで、中の大好物を一生懸命出そうとし頭を使い、長く集中して楽しむことができるため、興奮しやすいお外でも注意を逸らすことができました!

NAMAプレミアム犬猫おやつ

どうしても注意を引けない場合、もしもの時は他のお客様の迷惑とならないよう「デッキに出て落ちつくまで待つ」ようにしましょう。

普段はワンパクすぎると言われる程元気な体力オバケの我が子、お外に出してあげることができない環境が続いてしまうことに少し不安もありましたが、万全の準備が功を奏したのか・・・
初の長旅/新幹線移動、当の愛犬は一言もなくことなく、落ち着いた様子でとってもお利口さんに過ごしてくれていました!

到着したらなるべく早く、お外やリラックスできる近くのスペースへ移動し、変わった様子がないか確認し、問題がなければ、水分補給やおトイレなどを済ませてあげてください。
そして、頑張ってくれた愛犬(愛猫)さんを、たっくさん褒めてあげてくださいね♪


最後に


いかがでしたか?
はじめてのお出かけや移動手段の利用は不安もあるかと思いますが、この記事が少しでもみなさんと愛犬さんのお出かけの参考になっていたら嬉しいです!

「こんなことしてみたいけど何に気をつけたらいいのかな?」
「愛犬とのお出かけこんなことに気をつけている」
「気になるお出かけ先」

などなど、みなさんのご意見・ご感想もお待ちしております♪
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。
 

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