愛犬の涙やけに悩んでいるペアレントの方の中には食事に気を使っている方も非常に多いと思います。
ただ、涙やけの問題は実は食事だけではなかなか解消できないことが多いのをご存知ですか?
本記事では涙やけが起きる原因と食事だけではケアとして不十分になりがちな理由、食事以外に家でもできるケアの方法についてお伝えします。
涙やけがおこる原因
まず「犬の涙やけがなぜ起こるのか?」を理解することが正しくケアを行うためにはとても重要です。
涙やけは犬の目から涙が溢れてしまうことですが、この現象を引き起こす原因は非常に多岐にわたります。
その原因のほとんどは大きく3つにグループに分類することが可能です。
①涙の出過ぎ
②涙がサラサラ
③涙の出口の詰まり
ケアを始めていく前に、愛犬にはこのうちどれが一番関与しているのか?を把握してからケアをしていくべきです。
ですが、原因によっては治療が必要なケースや細かい検査をしないと分からないものも多く存在するのも事実。
なので、涙やけで悩んだ時にはまず初めにかかりつけの獣医さんの診断をしっかりと受けるようにしましょう。
それぞれの原因についてもう少し深く知りたい方は、私の過去のブログ内で詳細に解説しています。
興味のある方はそちらをご覧になってみてください。
https://note.com/25holdings_jp/n/n508865b9a3a7?magazine_key=m9ce287cd7613
食事だけではケアとして不十分な理由
食事は犬の健康維持に欠かせない要素です。
涙やけのケアにおいて食事は上の3つのうち、①にあてはまるアレルギーや②の涙の質の改善などに効果があると考えられます。
ただ、
・①のタイプには食事のアレルギー以外にも多くの原因が存在すること
・③に対してなかなかアプローチできていない
ということから食事だけでは涙やけは完全にケアができていないことがお分かりいただけるのではないでしょうか。
食事以外に家でできるケア
食事の他にペアレントさんが今日からできる簡単なケア方法ですが、温めた布などで目周りをマッサージしてあげることです。
具体的には手で触って少し暖かい程度に温めたおしぼりなどを目周りに当ててあげて優しく揉んでいってあげましょう。
目脂をとってあげるような動きが動きとしては似ているのでイメージをしていただきやすいかもしれません。
目脂をとるように目元を触ってからそのまま目の周りをやさしくマッサージしてあげましょう。
元から涙の出口が狭く詰まりやすい子がいるのも事実なのですが、涙が堆積してしまって後天的に詰まってしまうケースもあります。
その場合、温めながら優しくマッサージをしてあげることで通りがよくなる効果が期待できます。
ただ、行う際は以下の点を確実に確認してから行うようにしてください。
・目周りに赤みや痒みがあったり、今まさに治療を行っている時には行わない
・眼球に直接、おしぼりを当てないようにする
また、マッサージと合わせて絶対にしてあげてほしいケアが溢れてしまった涙を拭き取ることです。
涙が目周りに残ったままの状態が続いてしまうと涙の成分が沈着したり、その成分を餌にして雑菌が増えてしまうことで涙やけがより色濃く、頑固になってしまうだけでなく皮膚炎を起こすリスクが増えてしまいます。
涙がこぼれないようにする対策はしつつも、今まさにこぼれてしまっている涙についても同時にしっかりとケアをするようにしましょう。
拭く時の注意点としては、無理に擦ってしまうと皮膚を刺激してしまう可能性がありますので優しくタッチするように拭くようにケアしてあげてください。
目の周りを拭きとる時は「モイスチャームース」のような目周りにも使えるスキンケア商品を使ってあげれるとよりケアが効果的になります。
モイスチャームースは刺激性も少なく、泡タイプでコットンなどにも取りやすいので目周りを拭く時も非常に使いやすいのが特徴。
また、汚れを浮かして取りやすくしてくれるだけでなく保湿成分と抗菌成分も配合されているので涙を拭くだけでなく細菌が増えすぎず健康な皮膚を維持するサポートもしてくれます。